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リチウムイオン電池のレアメタルリサイクルに向けた株式会社イワキとの共同研究開発契約を締結【エマルションフローテクノロジーズ】
2023年3月30日
リチウムイオン電池のレアメタルリサイクルに向けた株式会社イワキとの
共同研究開発契約を締結
株式会社エマルションフローテクノロジーズ(本社所在地:茨城県那珂郡東海村、代表取締役:鈴木裕士、以下、「当社」)と株式会社イワキ(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役:藤中 茂、以下、「イワキ社」)は、リチウムイオン電池のレアメタルリサイクルの実現に向けた、エマルションフロー技術を用いた溶媒抽出プラントの開発・設計に関する共同研究開発契約を締結いたしました。
昨今の電気自動車などの急速な普及により、リチウムイオン電池(LIB)に使用されるコバルトやニッケル、リチウムといったレアメタルは2025年頃より供給不足が顕在化すると言われています。また、レアメタルの需要増加に伴い、資源紛争、環境破壊、人権侵害といったレアメタルを取り巻く様々なリスクの高まりが懸念されており、リサイクルによるレアメタル資源の確保が世界的に望まれています。
当社は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構が開発した溶媒抽出技術「エマルションフロー」を活用した事業を展開するレアメタルリサイクルベンチャー企業であり、2021年4月5日に設立されました。このエマルションフローは、従来の溶媒抽出技術と比較して、低コストで高効率に高純度な元素分離を可能にする革新的な技術であり、レアメタルを取り巻く様々な課題を解決すると期待されています。特に、EFT社のレアメタルリサイクル事業では、このエマルションフローを活用することで、LIBに含まれるレアメタルを低コストで高純度に回収する技術を確立し、LIBから回収したレアメタルを再びLIBに利用する「水平リサイクル」の実現を目指しています。
この度当社は、LIBのレアメタルリサイクルに向けて、エマルションフロー技術を用いた商業規模の溶媒抽出プラントの開発を行うにあたり、イワキ社と共同研究開発契約を締結しました。イワキ社は、ケミカルポンプをはじめとする流体制御機器を開発、生産、販売する世界的なリーディングカンパニーであるとともに、顧客ニーズに応える流体制御システムの開発などにも長年携わってきました。
本共同研究開発では、当社が開発してきた革新的溶媒抽出技術エマルションフローに、イワキ社が長年培ってきた流体制御のノウハウを組み合わせることで、エマルションフロー技術を用いた商業規模の溶媒抽出プラントの開発に取り組み、小規模でありながらも生産性に優れるLIBリサイクルプラントの実現により、LIBリサイクルの早期事業化を目指します。そして、2024年にはLIBリサイクルパイロットプラントを稼働させるとともに、2026年までに商業生産規模のプラントの稼働を実現します。これにより、当社はレアメタル資源を取り巻く社会課題の解決に加え、レアメタルの地上資源を未来永劫使い続ける完全循環型社会の実現に貢献してまいります。
■エマルションフロー技術説明
溶媒抽出とは、物質の分離・精製手法の一つであり、互いに交じり合わない液相間における物質の分配を利用することで、目的成分のみを選択的に抽出するための技術です。エマルションフローは、従来の代表的な溶媒抽出技術であるミキサーセトラーに必要な静置部(セトラー部)を必要としないため、従来技術の10倍以上の生産能力を可能とし、ゆえに従来比1/10以下のダウンサイズに加え、ランニングコストの低減が実現できます。また、連続処理が可能な多段エマルションフローを用いれば、99.99%以上の高純度化が可能であり、従来技術のミキサーセトラーと比較して低コストで高効率なレアメタルの高純度精製が可能となります。
■イワキ社 概要
名称 株式会社イワキ 本社所在地 東京都千代田区神田須田町2-6-6 ニッセイ神田須田町ビル 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 藤中 茂 資本金 1,044百万円 設立年月日 1956年4月10日 公式サイト https://www.iwakipumps.co.jp |
■EFT社 概要
名称 株式会社エマルションフローテクノロジーズ 本社所在地 茨城県那珂郡東海村大字白方2番地5 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 鈴木 裕士 資本金 535百万円(資本準備金等込み) 設立年月日 2021年4月5日 公式サイト https://emulsion-flow.tech |
■お問い合わせ先
株式会社エマルションフローテクノロジーズ
広報担当:熊谷
https://emulsion-flow.tech/eft/contact
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