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EV電池の状態を診断する技術の実証実験を開始
2022年4月6日
EV電池の状態を診断する技術の実証実験を開始
~三社共同で中古車EVの安全性と適正な価値算定や評価手法の確立を目指す~
株式会社ファブリカコミュニケーションズ(代表取締役社長:谷口政人、以下「ファブリカコミュニケーションズ」)、丸紅プラックス株式会社(代表取締役社長:曽倉義久、以下「丸紅プラックス」)、株式会社東芝(代表執行役社長CEO:島田太郎、以下「東芝」)は、中古車EVの安全性と流通の活性化を目的とした新しいサービスの検討を行うために、東芝が保有する電池劣化診断技術を用いた中古車EV(電気自動車の中古車)の電池状態診断技術の実証実験を行うことに合意しました。
EVは「脱炭素化」の主役として2030年の温室効果ガスの削減目標(※1)に向けて世界的に急速な市場拡大が期待されており、拡大に合わせて中古車市場に流通するEVの台数も急速に増えることが予想されます。
しかしながら、中古車EVの安全性と流通の活性化を目指す上で、「EV電池(車載バッテリー)」の状態診断やその診断結果に対する評価が極めて難しいという課題があります。EVの原動機である「モーター」の状態評価はエンジン車と同じく積算走行距離が価値算定する上でのひとつの指標となりますが、繰り返し充放電される「EV電池」については、現時点では価値算定の指標がまだ確立されていない状況です。
今回の実証実験では、東芝が二次電池「SCiBTM」事業で培った電気化学的手法や統計的手法などの多様な電池劣化診断技術を用いるとともに、簡素化した装置を活用することでEV電池の測定を短時間で行い、電池の残存容量や残存性能に加えて電池そのものの内部状態まで詳細に把握する手法を検証します。丸紅プラックスとファブリカコミュニケーションズは、本実証実験から得られたEV電池の測定データを、両社が事業を通して蓄積してきた様々な自動車データと組み合わせることにより、中古車EVの安全性と適正な価値算定や評価手法の確立を目指します。
これにより、中古車業界向けに提供している既存プラットフォーム上に新たにEV中古車情報を組み込むことができるようになります。
本実証実験を通じて、三社共同で次世代に向けたEV普及に寄与するソリューションやサービスの創出を進めて参ります。
※1 排出削減目標 3各国の2030年目標|外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/ch/page1w_000121.html
ファブリカコミュニケーションズ | 自動車整備市場および中古車流通市場向けサービスプラットフォームの構築、提供 |
丸紅プラックス | サービス事業モデルの構築 |
東芝 | 電池劣化診断技術および実装技術の開発、提供 |
<各会社概要>
株式会社ファブリカコミュニケーションズ
・代表者 :谷口政人
・本社所在地 :愛知県名古屋市中区錦3-5-30 三晃錦ビル8F
・設立 :1994年11月
・事業内容 :業務支援システム開発・販売事業、SMS配信ソリューション事業、
インターネットメディア事業、WEBマーケティング事業、
自動車整備・レンタカー事業
・上場市場 :東証スタンダード市場、名証メイン市場(証券コード:4193)
・ホームページ:https://www.fabrica-com.co.jp/
丸紅プラックス株式会社
・代表者 :曽倉義久
・本社所在地 :東京都文京区後楽一丁目4番14号 後楽森ビル9階
・設立 :1975年12月
・事業内容 :各種合成樹脂原料・製品販売、各種包装材料販売、自動車・一般工業
用機能樹脂販売、電子デバイス材料販売
・ホームページ:http://www.plax.co.jp/index.html
株式会社東芝
・代表者 :島田太郎
・本社所在地 :東京都港区芝浦1-1-1
・設立 :1875年7月
・事業内容 :エネルギーシステムソリューション、インフラシステムソリューション、ビルソリューション、
リテール&プリンティングソリューション、デバイス&ストレージソリューション、
デジタルソリューション、電池事業
・上場市場 :東証プライム市場、名証プレミア市場(証券コード:6502)
・ホームページ:https://www.global.toshiba/jp/top.html
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