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EMC対策製品: 車載CAN-FD用小型コモンモードフィルタの開発と量産【TDK】

2021年4月6日

  

EMC対策製品: 車載CAN-FD用小型コモンモードフィルタの開発と量産

  

・良好な信号モード変換特性を実現

・小型低背サイズ、-40 ~ +150℃の使用温度範囲に対応

TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、車載CAN-FD用コモンモードフィルタ「ACT1210Dシリーズ」を 開発し、2021年4月から量産することを発表します。

車載LANは、ボディ系、安全系、パワートレイン系、マルチメディア・情報通信系に大別されます。現在、ボディ系を中心に最も普及しているのはCANで、データ転送速度は最大1Mbpsです。本製品はCANとそのデータ転送速度の5倍となるCAN-FD(5Mbps)に使用されます。CiA、IECの要求特性を満たし小型低背サイズ(L:3.2×W:2.5×H:2.5mm)で優れたノイズ抑制効果を発揮します。独自の構造設計により良好な信号モード変換特性(Ssd21)を実現し通信品質に貢献します。また高精度自動巻線機の導入および金属端子のレーザー溶接による継線方法により高信頼性を確保しています。

近年はADASにおける高速大容量のカメラ映像を扱うケースが急速に増加しています。これらに使用されるEthernet規格の1000BASE-T1用のラインアップと合わせ車載通信全般の製品をラインアップしています。今後も車載通信用コモンモードフィルタの総合的な製品サービスの提供により、お客様の要求に応えてまいります。

  

用語集 太文字

・LAN:Local Area Networkの略称で構内通信網を示す。

・CAN:Controller Area Networkの略称で車載LANの通信プロトコルの一種。

・CiA:CAN in Automationの略称で車、電装メーカーからなる業界団体を示す。

・IEC:International Electrotechnical Commissionの略称で国際電気標準会議を示す。

  

主な用途

・CAN、CAN-FDシステム

  

主な特長と利点

・良好な信号モード変換特性を実現し通信品質を向上

・小型低背サイズL:3.2×W:2.5×H:2.5mmにより省スペース化

・-40 ~ +150℃の使用温度範囲に対応し耐環境設計に寄与

  

主な特性

  

生産・販売計画

・サンプル価格 : 165円/個

・生産拠点 : 日本

・生産予定 :6万個/月(当初)

・生産開始 :2021年4月

  

  

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2020年3月期の売上は約1兆3000億円で、従業員総数は全世界で約107,000人です。

  

  

  

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