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放射エミッション計測ソフトウェア「ES10/RE」を開発、販売開始【東陽テクニカ】

2020年6月26日

放射エミッション計測ソフトウェア「ES10/RE」を開発、販売開始
EMC測定の業界標準「EP5」、「EP7」シリーズの後継ソフトウェア

 株式会社東陽テクニカ(本社︓東京都中央区、代表取締役社長︓五味勝)は、放射エミッション(マルチメディア機器や家電製品、医療機器などの電子機器から放射される電磁ノイズ)のEMI※1測定や、電子機器のEMI適合評価を行うための計測ソフトウェア「ES10/RE」を開発いたしました。2020年7月1日より販売とサポートを開始いたします。

※1 ElectroMagneticInterference。電子機器から放出される電磁波が他の電子機器に悪影響をおよぼす現象。
   EMI測定は、自製品が他の電子機器の正常動作に影響を与える電磁波(電磁ノイズ)を
   放出していないかを測定すること。EMI適合評価は、製品がEMI規格
   (国や地域、製品分野により異なる)に適合しているかを評価すること。

放射エミッション計測ソフトウェア「ES10/RE」

【製品概要】
 家電製品や通信端末をはじめ、あらゆる電子機器は電磁波(電磁ノイズ)を放出しており、その電磁ノイズが他の電子機器に悪影響をおよぼさないようにEMI測定を行う必要があります。電磁ノイズには電磁波として空間を伝わる放射エミッションと、製品に接続する電源線や通信線を伝わる伝導エミッションがあり、「ES10/RE」はその中でも放射エミッションに対してEMI測定を行うためのソフトウェアで、EMI測定のためのハードウェアであるEMIレシーバーと組み合わせて使用します。

 IoT、5Gや自動運転といった技術の進歩に伴い、私たちを取り巻く電波環境はより複雑なものに変化しています。製品を構成する部品や機能が増えることで電磁ノイズがより検出しにくくなっているにも関わらず、開発期間の短縮や工数の削減を求められているため、開発エンジニアやEMC※2試験エンジニアはより効果的かつ効率的にノイズの測定と対策を行う必要があります。
 「ES10/RE」は『FFTタイム・ドメイン・スキャン※3機能』搭載のEMIレシーバーと組み合わせることで、より短時間で正確に電磁ノイズの発生源を特定できます。また、例えば電磁ノイズ対策を行う前後や、製品の機能を切り替える前後など、二つの異なる環境での測定結果を簡単に比較できる差分表示機能により、より効率的なノイズ対策が可能です。

※2 ElectromagneticCompatibility。電磁環境両立性。電子機器や装置が、電磁気的に周囲の環境へ
   影響を与えず、また、自身も周囲から影響を受けず、性能劣化や誤動作などを起こすことなく
   設計通りに動作し得る能力のこと。
※3 高速フーリエ変換演算を用いて広帯域のスペクトラムを一度に測定できる機能。

【EMI計測ソフトウェアの製品ラインアップについて】
 当社はこれまでにもEMC測定のさまざまなニーズに応えるため、多様なEMI計測ソフトウェアを開発、販売してきました。大別して、多くの種類のEMIレシーバーやEMI測定の関連機器(アンテナマスト、ターンテーブルなど)に対応し業界標準となっている「EP5」、「EP7」シリーズと、キーサイト・テクノロジー社の最上位のEMIレシーバーである「N9048BPXE」と組み合わせて使用することに特化したハイエンドモデルである「EPX」シリーズ※4の二つのラインアップがあります。「ES10/RE」ではこれまでシリーズやモデルごとに異なっていたプラットフォーム(基盤となるソフトウェア構造)を統一することで機能差の解消を図ると共に、より迅速に新機能を提供することが可能となります。

 「ES10/RE」は、従来の「EP5」、「EP7」シリーズを統合した「ES10」シリーズの第一弾として発売するものです。今後は順次ラインアップを拡充し、「EPX」と「ES10」の2シリーズで展開してまいります。

 当社はEMC測定用ソフトウェアにおける30年以上の開発経験を活かし、今後も電子機器や自動車開発におけるEMI対策や、品質管理のためのEMC測定の効率化に貢献できる製品を提供してまいります。

※4 放射エミッション測定用「EPX/RE」、伝導エミッション測定用「EPX/CE」および自動車・車載向け「EPX/VE」の3製品で構成されるシリーズ。

【「ES10/RE」の主な特長】
・「EPX」シリーズの最新機能を搭載※5
 -『タイム・ドメイン・スキャン機能』を活用し近年増加している複雑な振る舞いのノイズも簡単に特定
 -複数の測定データの比較と分析を容易にする差分表示機能
 -「EPX」シリーズで大幅に向上した操作性を実現
 -ユーザーの好みに応じて豊富なパターンで画面をカスタマイズ可能

※5 『AcceleratedTimeDomainScan機能』など「EPX/RE」の一部の機能は
   「ES10/RE」には搭載されていません。

・「EP5」、「EP7」シリーズを統合
 上位シリーズである「EPX」との統合プラットフォーム設計により従来の製品間、
 シリーズ間の機能差を縮小もしくは解消し、「EPX」と「ES10」の両シリーズにおいて
 少ない時間差で新機能の提供が可能

・その他
 「EP5/RE」、「EP7/RE」のユーザーは、測定条件など保存した設定を引き継いで使用可能※6

※6 引き継ぎ操作には当社エンジニアによるサポートが必要です。

【製品データ】
■製品名︓放射エミッション計測ソフトウェア「ES10/RE」
■販売開始日︓2020年7月1日
■価格︓150万円(税別)~

【旧製品の販売とサポート終了について】
 「ES10/RE」の発売に合わせ、「EP5/RE」および「EP7/RE」の販売を終了いたします。製品サポートは2021年7月末日をもって終了いたします。

<株式会社東陽テクニカについて>
東陽テクニカは1953年の創立以来、世界最先端の計測機器の輸入販売を行ってきました。現在の事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンスなど多岐にわたり、独自の計測技術を搭載した自社製品の開発にも力を入れ、国内外へ事業を拡大しています。「“はかる”技術で未来を創る」のスローガンのもと、5G(第5世代移動通信システム)の普及や自動運転車開発なども支える最新ソリューションを提供することで、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカWebサイト︓https://www.toyo.co.jp/

★本件に関するお問い合わせ先★
株式会社東陽テクニカ EMCマイクロウェーブ計測部
TEL︓03-3245-1244(直通) E-mail︓emc@toyo.co.jp 「ES10/RE」製品サイト︓https://www.toyo.co.jp/emc/products/detail/id=30672

※本ニュースリリースに記載されている内容は、発表日現在の情報です。製品情報、サービス内容、お問い合わせ先など、予告なく変更する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

※記載されている会社名および製品名などは、各社の商標または登録商標です。








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