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植物材料ケナフを活用した新たな自動車内装部品を開発【トヨタ紡織】

2012年2月9日

トヨタ紡織㈱(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:豊田周平)は、自動車の軽量化による燃費性能の向上、および二酸化炭素排出量削減を目指して、従来のケナフ活用技術を応用し、より軽量化したドアトリムおよびシートバックボードの基材を開発、1月にトヨタ自動車㈱から発売された新型レクサスGSに採用されました。

原料のポリプロピレン(以下、PP)に、ケナフ繊維との親和性を高める添加剤を配合し、PPとケナフの接合強度を高めることで、従来品比20%軽量化したドアトリム基材およびシートバックボード基材を開発しました。

またこの基材成形工程においては、基材のプレス成形と裏面の樹脂製構造物の射出成形を同時に行う樹脂部品同時成形工法を開発しました。生産効率の向上と裏面構造物の小型化、軽量化を図っています。

トヨタ紡織グループは、地球環境にやさしい社会の実現を目指し、1990年代から工業製品への植物の活用を検討しはじめました。その代表が、生長が早く、二酸化炭素の吸収能力が高い「ケナフ」です。インドネシアで種子開発から栽培、ボード生産まですべてを事業化し、2000年に製品化したドアトリムを皮切りに、順次採用車種・採用部位を拡大してきました。今後も植物由来材料の採用拡大を目指しながら、より魅力的なクルマを創造していきます。

レクサスGSに採用されたドアトリム基材


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