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次世代車載機器向けソフトウエアプラットフォーム「Next CGW」の販売開始について【東芝】

2016年10月25日

当社は、次世代の車載機器向けに、ソフトウエアプラットフォーム「Next CGW」の販売を本日から開始します。本製品は、自動車や二輪車などの輸送機械や、建設機械、農業機械などの車両や機械・機器で行う移動体通信において、IoTデータを扱う車載機器向けの次世代テレマティクス注1を実現するための通信制御ソフトウエアプラットフォームです。

自動車業界においては、コネクテッドカー注2や自動運転車の開発が加速しており、この実現に向けてさまざまなセンサーやデバイスが車両に搭載されるため、データ容量の増加、データ処理が複雑化し通信速度の遅延や消費電力の増大などの課題があります。さらに車両とクラウド間の通信において、安全で効率的な通信が要求されています。また、建設機械や農業機械においてもコンピューター化が進み、ロボット化や自動制御技術が導入され、同様にデータ処理と通信の効率化、セキュリティの確保という課題があります。

当社は、組込みソフトウエア開発の実績・経験、ICカードや多種多様な産業機器など、幅広い領域で培った通信・制御技術とセキュリティ技術を有し、これらをさまざまな業界の機器向けに開発した組込みソフトウエアへ応用するノウハウがあります。また、これまでのものづくりや組込み技術の経験を活かし、エッジコンピューティングの分野にも取り組み、IoT技術を活用した組込みソフトウエアの付加価値向上にも注力しています。これら技術・ノウハウを活かしたソフトウエアプラットフォーム「Next CGW」の活用により、製品の付加価値を向上させる車載IoTシステム構築を実現できます。また、当社では、本製品を活用した車載IoTシステム・機器でのソフトウエア開発から、安全なクラウドの構築・提供までをトータルで支援します。


図1 次世代車載機器向けソフトウエアプラットフォーム「Next CGW」の概念


■ 次世代車載機器向けソフトウエアプラットフォーム「Next CGW」の特長
車載ネットワークに接続された機器とクラウド間通信のセキュリティ機能
通信状態の監視によるルールベース注3の通信経路選択・自動切り換え機能により、通信状態を意識せずに経路選択操
 作が可能
収集データのしきい値制御や送信タイミングの制御と、ルールベース(データ種別、データサイズなど)によるクラ
 ウド選択機能により、通信コストを抑制
ルール保持機能により、通信切断時でも継続したサービスを受けることが可能
データバッファリング機能により、通信切断時の送信データ欠損防止とクラウドへの再送信を実現


図2 プラットフォームの適用イメージ


■ システム構成
次世代車載機器向けソフトウエアプラットフォーム「Next CGW」の構成


次世代車載機器向けソフトウエアプラットフォーム
次世代車載機器向けソフトウエアプラットフォームAPI群
  ルール制御部
  セキュリティ
  ルール
  通信経路制御部
  送信データ保存
  IoTエージェント(オプションAPI)


● 「TOSHIBA OPEN INNOVATION FAIR 2016」のご案内
11月1日(火)、2日(水)に、グランドニッコー東京 台場(東京・台場)にて「TOSHIBA OPEN INNOVATION FAIR 2016」を開催いたします。
展示会場では当社が目指す人とクルマとクラウドをつないで実現する次世代の自動車で活用される当社技術のデモンストレーションを実施します。
詳しくは、http://www.toshiba-ictfair.com/index_j.htmをご覧下さい。


注1 次世代テレマティクス:自動車向けの次世代情報提供サービス
注2 コネクテッドカー:ICT端末としての機能を有し、車両の状態や周囲の道路状況などの様々なデータをセンサーに
    より取得し、ネットワークを介して集積・分析することで、新たな価値を生み出すことが期待される自動車の総
    称
注3 ルールベース:あらかじめ決められた条件を元に判断・実行する仕組みのこと



■ 自動車IoTソリューション『次世代移動体通信ゲートウェイ』
http://www.toshiba.co.jp/cl/industry/automotive/solution1/ncgw.htm








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