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バージニア工科大学SLAM 技術を実装し自動運転を実現【ZMP】
2014年5月19日
㈱ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒)は、標識やGPSの情報に頼らず環境マッピングと位置推定を同時に行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を用いた自動運転の実験を実施しました。
当社は、バージニア工科大学・シドニー工科大学とコラボレーションを行い、SLAM技術の自動運転への適用を進めてまいりました。今回の実験では、トヨタプリウスベースのロボットカー「RoboCar® HV」の車両の両側面に装着したレーザレンジセンサの情報から、SLAM技術により自車位置を推定し自動運転を行いました。
自動運転においては、GPSを利用し自車の位置を正確に把握することが一般的ですが、高層ビルが立ち並ぶ都市部やトンネル、山間部などではGPSで正しい位置を計測することが難しい場合があります。このような場合に、周囲の環境をセンシングし、自車の位置を推定する技術として、SLAM技術がありますが、一般的に、SLAMは計算時間がかかるため高速走行への適用が難しいといわれています。バージニア工科大学古川教授らが開発した、Grid-based Scan-to-Map Matching SLAM は、計算量を抑えるためマップ生成のための計算をグリッドマップ上で行います。これにより、精度を落とすことなく高速にマッピング・位置推定を行うことができ、また、グリッド計算の並列化による更なる高速化が目指せることから、自律走行への応用が期待されます。
テストコース協力 : 日本自動車大学校(NATS)
【市販プラグイン/ハイブリッド車ベース RoboCar® PHV/HV】
http://www.zmp.co.jp/products/robocar-phv
コンピュータにより「走る・曲がる・止まる」が制御可能なプラットフォーム車両です。レーザセンサやステレオカメラといった外界センサを取り付けて、自動運転や予防安全技術の開発などに活用できます。
<価格>
RoboCar® PHV 1,400 万円~(税別)
RoboCar® HV 1,200 万円~(税別)
【バージニア工科大学について】
1872年創立の州立大学。工科系の大学としてアメリカで上位に位置し、自動車工学・ロボット工学などの分野でも研究が盛んに行われ、2007年の DARPAアーバンチャレンジ※では3位に入賞している。
※米国防総省高等研究計画局(DARPA)主催の完全自動制御の無人ロボットカーレース
【本件に関するお問合せ】
㈱ZMP 営業部 TEL : 03-5802-6901 / FAX : 03-5802-6908 E-Mai : info@zmp.co.jp
【㈱ZMP】
http://www.zmp.co.jp/
本社 : 東京都文京区 代表取締役社長 : 谷口 恒
「Robot of Everythingあらゆるものにロボット技術を応用し、安全で、楽しく便利なライフスタイルを創造する」というミッションのもと、「クルマの走る、曲がる、止まるを制御するプラットフォーム RoboCar®シリーズの販売」、「人間計測に加えクルマの計測、外界の計測、それら三位一体の計測を行い、人にも環境にも優しいクルマ作りの支援」、「ロボット技術を活用した実車ベンチマーク等の開発支援を行う RoboTest®ビジネス」を行っています。2001 年1 月文部科学省傘下の科学技術振興機構から技術移転を受け創業。日本ロボット学会実用化技術賞、経済産業省「今年のロボット大賞 最優秀中小・ベンチャー企業賞、中小企業基盤整備機構理事長賞」など数多くの賞を受賞。私たちはこれからも、ロボット技術とサービスで、イノベイティブな製品を生み出してまいります。(RoboCar、RoboTest はZMPの登録商標です。)
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