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ADAS向け製品を拡張する新しいビジョン・ソフトウェア開発キット、組込み用ビジョン・エンジンとDSPライブラリ群を発表【日本テキサス・インスツルメンツ】

2014年4月21日

SoCとソフトウェアの新製品が、ワールドワイドのサードパーティ・エコシステムとADASアプリケーションを拡大

日本テキサス・インスツルメンツは、柔軟なフレームワーク、ハードウェア・デバイス・ドライバ群の包括的な組み合わせ、それに使いやすい開発ツール群を提供する、ビジョン・ソフトウェア開発キット(ビジョンSDK)を供給すると発表しました。この革新的なビジョンSDKは、TIのヘテロジニアス・マルチコア・プロセッサ上にADAS(先進運転支援システム)実装の効率を向上させ、さらに、実績あるTIのSYS/BIOS RTOSをベースに、数多くのヘテロジニアス・コア上で複数のアルゴリズムをコンカレントに実行できるほか、システムへの新機能の統合を簡単にします。さらに、包括的なデバッグと計測の各機能は、アルゴリズム開発各社において、システム・コンテキスト内での各アルゴリズムのベンチマークテストやプロファイリングを実現します。

またTIでは、『TDA2x』SoC(システム・オン・チップ)上で、EVE(Embedded Vision Engine、組込み用ビジョン・エンジン)とDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)向けのライブラリ群を構築中です。これらのライブラリ群は、EVEとDSP向けに、200種類を超える最適化された機能を備え、顧客各社とサードパーティ各社において、製品開発の迅速な開始や、市場投入期間の短縮に役立つ、複数のビルディング・ブロックを提供します。これらEVEとDSPのライブラリ群は、低レベル、中レベルや高レベルのビジョン・プロセシングに利用可能です。TIはCES 2014において、これらのEVEとDSPのライブラリ群を使って、サラウンドビューのデモンストレーションと、業界初の1080p60の高解像度オプティカル・フローのリアルタイム・デモンストレーションを行いました。



TIの『TDA2x』製品ファミリー
革新的なVision AccelerationPacを組み込んだ『TDA2x』は、低消費電力の動作範囲内に、高性能、ビジョン・アナリティクス、ビデオ、グラフィクスと汎用プロセシング・コア群の最適な組み合わせを収め、エントリから高性能までのスケーリングが可能な、幅広いADASアプリケーションを実現します。さらに、TI独自のVision AccelerationPac は、同一の消費電力バジェット、より高いコスト効率の実装面積で、先進のビジョン・アナリティクス向けに8倍を超える処理性能を提供します。TIの詳細に渡るアルゴリズムで構築され、ADAS市場の動的なニーズに適合するよう設計されたVision AccelerationPac は、1個以上のEVEを内蔵、市場に適合するADASアクセラレータの構築を提供します。

堅牢なサードパーティ・エコシステム
TIのSoCとソフトウェア製品の拡張は、全世界で、TIの幅広い製品ポートフォリオにアルゴリズム群やサービスの供給、統合サポートを行うサードパーティのADASメーカー各社の増加を促進し、顧客各社において社内投資の削減、製品の開発期間や市場投入期間の短縮を実現します。このエコシステムへの参加各社の多くは、TIのADAS向けプロセッサ製品を活用しており、最新の『TDA2x』製品の発表を賞賛して、次のようなコメントを寄せています。

ADASENS Automotive GmbH社 R&Dディレクター ミハエル・ストエッカー博士(Dr. Michael Stoecker)「EVEは、交通標識、他車や歩行者、Structure from Motionをはじめとした、多様なADASマシン・ビジョン・アルゴリズム向けに、驚異的な性能を提供します」

IAV Automotive Engineering社 シニア・プロジェクト・マネージャ レネ・ルーリク氏(René Röllig )「『TDA2x』 SOC製品は、ビジョンSDKと組み合わせることで、カメラベースのビジョン・システムの機能や性能の要件の増大に対応できる、次世代のADASシステムを開発できます。当社では、TIのエコシステムによって、アルゴリズム群とアプリケーションを、これまでになく効率的に実装できました。新しい、強力なコンパニオン・アクセラレータであるEVEは、DSPと独立し、並行して動作させることができます。EVEは、当社の目的とするアプリケーションの、特にフレームベースのイメージ・プロセシングにおいて性能をフルに発揮しました。開発ツール群、ライブラリ群やドキュメンテーションは最新のものであり、当社の技術者は、これらの高品質ツール群を好んで使用しました」

Tata Consultancy Services(TCS)社エンジニアリング・アンド・インダストリアル・サービス グローバル責任者 レグー・アヤスワミ氏(Regu Ayyaswamy)「技術や車載分野に関する深い専門知識を持つTCSは、最適化や統合化のサービスとアルゴリズムを、最新の『TDA2x』を含むTIのADAS用SoC製品を使う全世界の車載OEM各社や下請け各社に供給しています。TIはADASソリューション開発において当社の戦略パートナであり、市場が最も必要とするソリューションの継続的な開発に期待しています」

Supercomputing Systems AG社 エンベデッド・アンド・オートモーティブ部門責任者 フェリックス・エベルリ氏(Felix Eberli)「TIの ADAS向け SoC製品の急速な性能向上は目を見張るものがあります。このことで、当社が異なる下請け各社やOEM各社のために、TI SoC製品に移植した豊富なADASアルゴリズム群の利点が証明されました。高スループットで、オーバーヘッドのないバックグラウンド・データ伝送を提供する省電力のEVEコア群は、重要な差別化要素です」

CSSP Inc.社長 カオ・ジャン・チェン博士(Dr. Chao-Jung Chen)「TIでは、ADAS市場分野向けのクラス最高のSoC製品を供給し、当社の開発チームは、TIの複数のSoCプラットフォーム上で、車線逸脱警報、前方衝突警報や死角検出をはじめとした、TIの顧客各社に供給可能な製造品質のADASアルゴリズム群を実現しました。当社では、次の作業として、TIの次世代の『TDA2x』プラットフォーム上に現行のアルゴリズム群を適用し、ワンチップで複数機能を提供する能力の実現に専心しています」

D3 Engineering社スコット・リアドン(Scott Reardon)社長兼CEO「TIのTDA2xに内蔵されたEVEは、低消費電力、高い処理性能を各ADASアプリケーションのビジョンやビデオのアナリティクス・アルゴリズム群に提供します。Code Composer Studio IDEへのEVEソフトウェア・ツール群の統合は、当社のワークフローの合理化に役立ちました。また供給されたソフトウェア例は、EVEのパワーを当社の組込みADASアプリケーション内で迅速に活用する上で役立ちました」

ISO 26262機能安全規格への対応について
現在、『TDA2x』のISO 26262機能安全標準規格の関連要件は開発中です。セーフティ・ドキュメンテーションのサポートも、デバイスのPPAP(製造部品承認プロセス)やリリースと同時に顧客に供給されます。

価格と供給
TIの『TDA2x』と関連のVision SDKやライブラリ群は、量産の車載部品メーカー各社向けに供給されます。詳細に関しては最寄りのTIの営業担当者までお問い合わせください。

TIの『TDA2x』SoCに関する情報
- CES 2014における リアルタイム・オプティカル・フロー『TDA2x』 SoCによるサラウンドビューと前方カメラのアナリティクス
デモンストレーションを参照
- TIのADAS向け製品製品概要(英語)で『TDA2x』の詳細を参照
ADAS(英語)、 TDA2x (英語)や Vision AccelerationPac (英語)のホワイトペーパー

車載向けアプリケーションの技術革新を牽引するTI製品
TIはメーカーとシステム・サプライヤに対して、自動車市場でのワールドクラスの機能の実現を可能にする、先進的で信頼性の高い半導体製品を幅広く提供しています。TIは広範なアナログ・パワー・マネジメント、インターフェイス、シグナル・チェーン・ソリューションに加え、DLP®ディスプレイ、ADASおよびインフォテインメント・プロセッサ、Hercules™『TMS570』セーフティ・マイコン、ならびにワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションを提供しています。これらのソリューションに対して充実した技術文書 を提供するとともに、厳しいAEC-Q100車載規格やTS 16949規格に準拠した製品のほか、ISO 26262規格に準拠したSafeTI™製品も供給しています。TIの車載用製品の詳細については、http://www.tij.co.jp/automotiveをご参照ください。

※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。





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