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省資源型高耐熱ステンレス鋼『JFE-TF1』の採用拡大【JFEスチール】
2014年4月3日
当社の独自鋼種である省資源型高耐熱ステンレス鋼『JFE-TF1』(Thermal Fatigue)が、昨年までに国内の自動車メーカー3社で採用されました。2013年度の販売量は前年比約5倍の1,600トン程度となり、2010年の販売開始以来、順調に販売を拡大しています。
『JFE-TF1』は、当社が2010年1月に開発した、高耐熱性・高加工性を有する省資源型フェライト系ステンレス鋼板です。800℃を超える高温下での耐久性および複雑な形状加工にも対応できる加工性を兼ね備え、エキゾーストマニフォールドや触媒コンバータケースなど自動車の排気系部品に使用されます。
従来、このような耐熱部品には、耐熱性を向上させる特性を持つモリブデン(Mo)を添加したステンレス鋼板が主に使用されてきましたが、レアメタルであるMoは価格が乱高下し不安定であるという課題がありました。これに対し当社は、銅やアルミニウムという元素の活用により、Moを添加する事なくMo添加鋼と同等以上の耐熱性を実現しました。また、優れた加工性も有することから、従来は溶接により繋ぎ合わせて製造していた部品を、1つの部品として加工することができ、部品製造の工数削減に寄与することも可能です。
今後は、国内外の自動車メーカーへのさらなる採用拡大を図るとともに、自動車分野のみならず、高い耐熱性と加工性を必要とする産業機械分野への展開を図ってまいります。これにより、現在月間130トン程度の販売量を、3年後には月間500トン程度にまで拡大することを目指します。
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