ニュース

尼崎研究開発センター バッテリー材料研究所 オープニングセレモニーを開催【BASFジャパン】

2014年2月5日

■ アジア太平洋地域初の基礎研究・開発・顧客サポート機能を兼ね 備えたバッテリー材料研究施設
■ リチウムイオン電池用の電解液と電極材料に注力した研究施設日本のお客さまのニーズを満たすテーラーメイドソリューションを提供
■ 尼崎における研究開発基盤を拡張し、日本の研究機関やバッテリーメーカーとの連携を目指す


BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)およびBASFジャパン㈱(本社:東京都港区、代表:ヨルグ‐クリスチャン シュテック)は、既存の尼崎研究開発センターを拡張し、バッテリー材料に特化した研究施設「尼崎研究開発センター バッテリー材料研究所」(以下、バッテリー材料研究所)を兵庫県尼崎市の尼崎リサーチ・インキュベーションセンター(ARIC)内に開設しました。本日、 2月5日に尼崎市長をお迎えし、オープニングセレモニーを実施しました。


本施設は、アジア太平洋地域で初めての基礎研究・開発・顧客サポートの機能を兼ね備えたバッテリー材料研究施設です。

「バッテリー材料研究所の新設は、BASFが持つ研究機関およびバッテリー業界との強力な研究開発ネットワークを日本にも拡大することに繋がります。グローバルネットワークに日本の尼崎が加わったことは、バッテリー産業へのさらなるコミットメントを表しています」と BASF のプロセスリサーチ&ケミカルエンジニアリング プレジデントのペーター・シューマッハは述べています。

新設したバッテリー材料研究所では、BASFのグローバルな研究開発ネットワークの拠点として、世界の技術基盤を活かした高性能リチウムイオン電池用の電解液と電極材料の開発に重点的に注力します。また、同研究所は日本の顧客と一緒に共同開発を行い、より迅速に日本の顧客のニーズを満たすサービスを提供します。

BASFジャパン㈱の代表取締役社長ヨルグ‐クリスチャン シュテックは「日本はバッテリーの製造と開発において先進的な国です。尼崎は、新しいバッテリー材料研究所にとって理想的な場所です。日本で活動することで、お客さまとより密接な関係を築くことができ、お客さまのニーズにより良く対応することができます」と述べています。

バッテリー材料研究所は約600m2の広さで、新しいオフィスと研究所を新設し、総投資額は数百万ユーロです。同研究所は、有機合成、無機合成、解析、電気化学試験というさまざまな領域の研究を行うことができます。これは、バッテリー使用時に、電極材料と電解液のような異なる物質間において、どのような相互作用が生じているかを理解し、用途に応じて材料を最適化するために非常に重要です。

さらに、 既存の尼崎研究開発センター内に同研究所を開設し、尼崎の研究開発基盤を拡大することで、電子材料(有機太陽電池・有機トランジスタ・有機 EL)を研究している既存のチームとより大きなシナジー効果を生み出すことができます。

なお、バッテリー材料研究所は、2013年7月、グローバル企業による高付加価値拠点の国内立地を支援する経済産業省の「アジア拠点化立地推進事業」に採択されています。

グローバルネットワークの拡大
現在、BASFはバッテリー材料事業において、全世界で6つの製造・パイロット製造拠点(ドイツ・ルートヴィッヒスハーフェン、米国オハイオ州イリリア、ビーチウッド、ルイジアナ州バトンルージュ、ミシガン州トロイ、中国・蘇州)と6つの研究開発拠点(ドイツ・ルートヴィッヒスハーフェン、米国オハイオ州ビーチウッド、インディペンデンス、ミシガン州ロチェスターヒルズ、中国・蘇州、日本・尼崎)を有しています。

BASFは、先進的なバッテリー材料の研究、開発および製造に、2011年から2016年の間に総額数億ユーロを投資する計画です。その一つとして、世界のバッテリー市場におけるBASFのポジション強化のため、米国オハイオ州ビーチウッドの研究開発施設の拡張に2,500万米ドルを投資することを2013年10月に発表しています。BASFは、バッテリー業界のリーディングサプライヤーとして、欧州・北米・アジア太平洋の3つの地域それぞれのニーズに対応した研究施設を有し、2020年までに約5億ユーロの売り上げを目指します。そのためバッテリー材料ビジネスをグローバルで事業部化した2012年以降、BASFは戦略的な事業計画を実施し、さまざまな正極材、電解液事業の買収やライセンス契約を通じ、バッテリー材料の技術基盤と世界市場へのアクセスを強化しています。


日本のBASFについて
BASFは日本では1888年に事業を開始いたしました。事業活動は、化学品、高性能製品、機能性材料、農業関連製品の4分野です。主要生産拠点は神奈川県茅ヶ崎市(コンクリート混和剤、建設資材)、茨城県古河市(パーソナルケア製品原料)、茨城県北茨城市(プラスチック添加剤)、横浜市戸塚区(コーティングス)、三重県四日市市(熱可塑性ポリウレタン、ポリマーディスパージョン)です。 尼崎研究開発センターでは、エレクトロ二クスおよびエネルギー分野をはじめ、塗料、インク、接着剤、包装材向け原料の研究開発およびテクニカルサービスを行っています。また2012年1月には「横浜イノベーションセンター」(エンジニアリングプラスチック)を新設し、日本発のイノベーティブで、グローバルな製品の開発を目指しています。2012年のBASFの日本での売上は1,716億円(16.66億ユーロ)、従業員数は1,309人です。( 数字はいずれも国際財務報告基準(IFRS)第10号、同第11号による変更を遡及適用しています。)

BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社「The Chemical Company」です。製品ラインは、化学品、プラスチック、高性能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。BASFは、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、BASFは科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。BASFの製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。BASFは「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を企業目標に掲げ、これらの活動を実施しています。2012年の売上は約721億ユーロで、従業員数は約11 万人です。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。





BASFジャパン株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#BASFジャパン
#材料
#電池