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第43回東京モーターショー2013に出展【三菱ふそうトラック・バス】
2013年11月20日
~日本初公開アジア・アフリカ向け戦略車「FI」等最新車両7台を出品~
三菱ふそうトラック・バス㈱(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEOアルバート・キルヒマン以下:MFTBC)は、11月23日(土)から東京ビックサイトで一般公開する「第43回東京モーターショー2013」で日本初公開となるアジア・アフリカ戦略車「FI」を初めとする7台の車両を出展しました。
1. 出品一覧
(1) 車両展示コーナー
● 小型トラック 「キャンター エコ ハイブリッド Canna(カンナ)」(参考出品)
● 小型トラック 「キャンター エコ ハイブリッド Moving Pit」(参考出品)
● 小型トラック 「キャンター T90」(レストア車両 参考出品)
● 中型トラック 「FI」(国内初公開、参考出品)
● 中型トラック 「ファイター Dump」(市販車)
● 大型トラック 「スーパーグレート FUEL EFFICIENT TRUCK」(参考出品)
● 大型観光バス 「エアロクィーン Premium Cruiser」(参考出品)
(2) 技術展示コーナー
● ハイブリッド用モーター内蔵デュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC®」
● 小型ディーゼルエンジン「4P10」
● 排出ガス後処理装置「BlueTec®システム」
アルバート・キルヒマンMFTBC代表取締役社長・CEOは今回の出展に際し、
「当社は、日本の商用車産業で燃費分野において既にリーダーであります。今回のブースのテーマである“いっしょにつくろう!”は、当社の素晴らしい商品の評価を高めていくために、お客様に対してオープンな姿勢を示すとともに、“三菱ふそうとは何か”、そして将来へに向けての方向性を表すものです。
80年のFUSOの歴史と当社の核になるものは、お客様、社会との繋がりにより形成されてきました。そして私達は、人々に更にフォーカスを当てたいと考えています。当社の未来は、今後も引き続きお客様、そしてFUSOと繋がっている“すべての人々”とともに、つくり上げたいと考えています。」と述べました。
2. 出品車両の概要
(1) 小型トラック 「キャンター エコ ハイブリッド Canna(カンナ)」(参考出品)
“女性の 女性による 女性のためのトラック。”
三菱ふそうの女性社員有志がプロジェクトを立ち上げ、女性の視点に立ち、外観デザインから内装に至るまで企画した、エコでキュートな小型ハイブリッドトラックです。
● プロジェクト概要
設計、販売、管理部門などの三菱ふそう女性社員9名が集結し、「三菱ふそうのブランドやトラックの持つイメージを変えたい」、「もっとトラックの分野で女性に活躍してもらいたい」という気持ちから「キュート・トラック プロジェクト」を結成し、活動を実施しています。今回のデザイン案は、全社員から募集し、女性社員からの投票によって決定したものです。
● 商品特長
ベース車両には、国内小型トラック最高の燃費12.8㎞/ℓを実現した「キャンター エコ ハイブリッド」を採用。外装カラーは、見る人の気持ちを明るくさせるピンクをベースにしました。外装デザインにはふそう女性社員としてのメッセージと、人とのつながり(縁)の大切さを込め、水玉模様を車両全体に配置しています。街中の移動カフェや花屋などで活躍する、元気で明るいトラックをイメージしました。
内装では、明るく落ち着いた室内空間となるよう、アイボリーやブラウンを基調としたカラーリングを設定、また女性から見て「カワイイ」・「心地よい」という点にこだわったオリジナルデザインのインパネ、手作りタグ付きのシートカバーなどを装備しています。
● 特別装備
専用外装(フロントグリル、ハイブリッドバッテリーカバー、ドラッグフォイラー、カラードミラー、バンパー、ホイール、マッドガード)
専用内装(ステアリングハンドル、シフトノブ、インパネ、グローブボックス、シートカバー)
(2) 小型トラック 「キャンター エコ ハイブリッド Moving Pit」(参考出品)
三菱ふそう全国のサービス体制において、路上故障に幅広く対応できる修理サービスカー(愛称:“Moving Pit”)を主要拠点に配備しています。
次世代モデル「キャンター エコ ハイブリッド Moving Pit」は、ベース車両に環境に配慮した「キャンター エコ ハイブリッド」を採用するとともに、緊急対応可能な装備として、エアーコンプレッサー、発電機、溶接機、エンジンオイル交換機等を搭載し、故障車両の様々なトラブルに対応します。
● 特別装備
エアーコンプレッサー、発電機、溶接機、エンジンオイル交換機、電動テールゲート
● 特別装備(用品)
メッキバンパーコーナー、メッキフロントカバー、メッキドアパネル、ドアエッジモール黒木目調パネル、革調シートカバー、カーペットマット、サイドバイザー、ETC、ポータブルメモリーナビゲーション
● もっともっとGoodサポート宣言
三菱ふそうでは、アフターセールス体制を強化しており、サービス拠点の新設、メカニックの増員、教育体制の拡充、部品供給体制の強化、夜間・休日対応の強化などを行っており、お客様にご満足いただけるよう様々な活動を実施しております。
(3) 小型トラック 「キャンター T90」(レストア車両 参考出品)
キャンターは、1963年に初代モデルが誕生し、本年で50周年を迎えました。その中で、2代目のT90シリーズは、1970年7月に発売を開始。今回展示するT91Aは、エンジンラインナップをディーゼル75馬力、ガソリン90馬力、95馬力を設定し、当時としてはクラス最高水準の加速性や荷台面積を実現した1台です。
● 商品特長
外観は、丸味帯びたスタイルで活動感と安定感にあふれたダイナミクスさを表現。グレイ・イエローのボディーカラーに白いフロントグリルとバンパーでフレッシュ感を持たせています。室内は大人3人がゆったりと座れるクラス最大(当時)のキャビン、静かなエンジン、振動対策等により優れた居住空間となっています。
搭載されたKE42型ガソリンエンジンは排気量1.995ℓ、最高出力66kW (90PS)/4,800rpm、最大トルク157N・m (16kgm)/3,000rpmと小型トラッククラス最高の実力を持つとともに、車両性能も高い実用性能と耐久性能を実現しました。
● ふそう名車復元プロジェクト
レストア活動「ふそう名車復元プロジェクト」は、2008年4月に発足し、MFTBC製の歴代名車のうち大型トラック4台、中型トラック5台、小型トラック5台、小型バス1台の計15台を開発・生産・販売担当の社員有志が復元する活動です。原型を蘇らせるのは元より、走行することが可能な状態まで仕上げています。
現在、T91Aを含め、2代目から4代目までの小型トラック「キャンター」4台の復元が完了しており、引き続き小型トラック「ジュピター」、大型トラック「T330」の復元に取り組んでいます。
(4) 中型トラック 「FI」(国内初公開、参考出品)
ダイムラー・トラック部門としてMFTBCとインド・チェンナイにあるDaimler India Commercial Vehicles Pvt.(以下、DICV社)の二つの拠点が中心となり開発したプラットフォームを基に、「FUSO」ブランドのアジア・アフリカ向け戦略車として、車両総重量9~16tの中型トラック「FI」を開発しました。
これらの車両は2013年4月からDICV社オラガダム工場にて生産を開始、既にケニア・スリランカ・ザンビアの各国で販売を開始しています。
● 車両概要
日本・ドイツ・インドの技術を融合し、アジア・アフリカ地域のニーズである、高い耐久性および積載量とパワフルな走行性能を実現しています。中型トラック「FI」は、MFTBCの小型トラック「キャンター」のキャビンおよび中型トラック「ファイター」の足回りをベースに開発した車両で、新開発の4D37型ディーゼルエンジンと6速マニュアルトランスミッションを搭載しています。
(5) 中型トラック 「ファイター Dump」(市販車)
「ファイター Dump」は、ダンプトラックに求められる力強い走りと、耐久性を兼ね備えた「6M60」型直列6気筒7.5リットルインタークーラーターボエンジンを搭載。常用回転域のトルク性能を大幅に向上させるとともに、動力性能および燃費も向上させました。また、環境に優しい「BlueTec®システム」(DPF+尿素SCR)との組み合わせで、PM、NOxの大幅低減の実現と、燃費向上によるCO2削減の両立に成功しました。
● 用品
メッキホイールキャップ、メッキグリル、メッキフロントコーナーパネル、メッキミラーカバー、Wリヤマッドガード、ラバーマット、黒木目調パネル
(6) 大型トラック 「スーパーグレート FUEL EFFICIENT TRUCK」(参考出品)
「スーパーグレート FUEL EFFICIENT TRUCK」は、新型ドラッグフォイラーなどの空力の最適化、軽量ボデーの採用、太陽電池を初めとする電力の管理、低転がり抵抗タイヤの採用などの技術を総合し、従来型ディーゼルトラックと比較し、約10%以上の燃費改善効果を得ることが出来ました(社内実験値)。
採用技術については、「スーパーグレート」の量産車に一部採用しています。
● 特別装備
・ 新形状ドラッグフォイラー(商品化済)
・ 新開発サイドスカート(商品化検討中)
・ リアスポイラー(商品化済)
・ PWM制御オルタネーター(商品化検討中)
・ 駐車時冷暖房
・ 太陽光パネルの採用
(7) 大型観光バス 「エアロクィーンPremium Cruiser」(参考出品)
世界各地で豪華ツアーが好評を博している中、バスツアーにおける快適性を追求した大型観光バス「エアロクィーン Premium Cruiser」を開発しました。
飛行機のビジネスクラスに匹敵する一人掛け独立シートを13席配置し、通常55人乗りの定員を、ゆとりの13人乗りとしました。また、室内では、夜間照明として星空が浮かび上がるとともに、最高級の音響設備で、移動中にリラックスできる空間をバスの車中で提供します。
また、ベース車である「エアロクィーン」には安全装備として、衝突被害軽減ブレーキ「AMB」(Active Mitigation Brake)、運転注意力モニター「MDAS-III」を標準装備しており、安全面でも最大限配慮した車両です。
● 特別装備
・ 専用シート 独立1名掛リクライニングシート(3種類) 13席
・ 特別夜間照明
・ 専用音響システムBOSE製
3. 技術展示概要
(1) ハイブリッド用モーター内蔵デュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC®」
「キャンター エコ ハイブリッド」向けに、実績のある自動トランスミッションの伝達効率を極限にまで高めたMFTBC独自の6速デュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC® (デュオニック)」にハイブリッド用モーターを内蔵した「ハイブリッド用モーター内蔵デュアルクラッチ式トランスミッション」を展示します。
デュアルクラッチ式トランスミッションの最大の特長であるショックや駆動力の抜けがない、スムーズでシームレスな変速に加え、高出力高回転型モーターを効率良く使用することが可能となりました。また最大出力40kW最大トルク200N・mのハイパワーなモーターでありながら、全長を110mmの増加に抑え、油冷式を採用することで、冷却効率の向上と、トランスミッション冷却との共用化を図っています。
(2) 小型ディーゼルエンジン「4P10」
「4P10」型エンジンは排気量3リットル、直列4気筒のインタークーラー付ターボディーゼルエンジンで、DOHC4バルブ構造を採用。コモンレール式燃料噴射装置に、応答速度に優れた“ピエゾ方式インジェクター”を採用した他、高い過給効果が得られるVGターボと高効率のEGRクーラーをあわせて採用することで、高い燃焼効率とクリーンな排出ガスを高いレベルで両立。また、フラットなトルク特性により、ドライバビリティも大幅に向上しています。
(3) 排出ガス後処理装置「BlueTec®システム」
再生制御式DPFと尿素SCRを組み合わせた「BlueTec®システム」は「再生制御式DPF」でPMを捕集、燃焼除去するとともに、NOxは「尿素SCR」で無害な窒素と水に分解します。さらに、エンジン本体の高い燃焼効率により、燃費の向上を図り、同時にCO2排出量の低減が実現します。なお、BlueTec®システムは、国内向けの全商品に搭載されている技術です。
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