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室内での「ナビゲーション機能付き障害物回避先導ロボット」を開発【日本精工】
2013年11月1日
~利便性と安全性を向上~
日本精工㈱(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は新たな機能により利便性と安全性を高めた「ナビゲーション機能付き障害物自律回避先導ロボット」を開発しました。NSKは11月6日(水)から11月9日(土)まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「2013国際ロボット展」に本開発品を出展します。
NSKはグリップを介して人の行きたい方向を察知し、進路上の障害物を認識して自律回避する車輪型移動ロボットを開発してきました。今回は、行きたい場所を入力すると、目的地まで音声で案内する機能を新たに開発しました。また、ロボット前方に加え、操作者の頭部付近の障害物検知も可能にしました。
本技術は、盲導犬や介護犬の代用、車椅子の機能向上、高齢者の移動支援機器などに応用可能です。将来的に、病院、オフィスビル、商業施設などの平地や傾斜面のバリアフリー環境での移動をアシストする自律移動ロボットを目指しております。
NSKは、展示会会場などで実際に多くの方に本開発品をご体験頂くことで広く市場でのニーズを探り、実用化に向けた安全性など各種機能の実地検証に積極的に取り組んでいきます。
開発品の特長
(1) ナビゲーション機能
本開発品は、初めて訪れた役所や病院などの広い施設で、どなたでも迷わずに目的地に到達することを可能にします。ユーザーが事前に登録された場所の中から行きたい場所を選ぶと、ロボットが地図情報や移動量から自己位置を推定し、障害物を検知しながら音声にて目的地まで案内します。音声により案内することで、介護者や周囲の方が認識でき、安全性が高まります。
(2) 目線障害物回避機能
病院などでの実際の使用環境を踏まえ、従来からの主にロボット前方の足元の障害物検知に加え、新たに操作者の目線高さの障害物の検知も可能にしました。障害物の頭部への衝突を避けることができます。
(3) 小型・軽量化
従来品に対し、安定した動力性能などの基本性能を損なわずに、小型・軽量化(体積比40%、重量比40%)を実現し、取り回しの良さやバッテリーの使用可能時間延長を実現しました。
開発品の想定用途
屋内のバリアフリー環境の病院やオフィスなどでの設置・使用を想定しており、視覚障がい者や高齢者の方の歩行を支援して、安全に目的地にご案内します。
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