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「平成25年度資源循環技術・システム表彰」をトヨタ自動車株式会社と共同で受賞【住友電気工業】
2013年10月29日
当社は、トヨタ自動車㈱(以下トヨタ)と共同で、社団法人産業環境管理協会(*1)が主催する「平成25年度資源循環技術・システム表彰」(*2)において、「レアメタルリサイクル賞」(*3)を受賞しました。表彰式は10月18日に機械振興会館(東京都港区)にて行われました。
受賞した「超硬製品屑からのタングステンのリサイクルシステム構築」の取り組みは、超硬工具向けタングステンのリサイクルによる循環システムをトヨタとともに構築したことが高く評価されたものです。
当社グループ会社の㈱アライドマテリアルでは、2007年から従来のタングステンリサイクル法と比べ、省エネ、環境負荷小、高効率のリサイクル技術を開発し2011年に事業化しました。また、トヨタでは、生産現場において使用済み工具の「分別箱」を設置するなど、リサイクルに向けての活動を実施しています。
航空宇宙、防衛、エネルギー、運輸などさまざまな業界では、チタン合金、インコネル、新アルミニウム合金など、高強度軽量素材が求められていますが、これらの素材は機械加工において、大きな課題となっています。これらの業界のグローバル企業では、厳しい競争の重圧の中、より高度な加工法を探りだすことが最優先課題となっています。
トヨタで分別したチップや回転工具を当社が超硬製品として再生させることにより、貴重な資源であるタングステンを100%国内で循環させることができる「国内還流リサイクルシステム」が完成しました。
当社はこれからも環境問題を経営の最重要課題のひとつと位置づけ、生産・使用・再研磨・リサイクルという工具ライフサイクルのすべての段階で環境に配慮した取り組みを行い、お客様のご要望に応えていきます。
超硬工具のリサイクルルート
*1 経済産業省、日本商工会議所、日本経済団体連合会等をはじめとする官民一体の支援のもとに1975年にリサイクル推進のナショナルセンターとして設立された公益法人。
*2 経済産業省の後援を受けて、廃棄物の発生抑制、再使用、再資源化に資する優れた事業や取組みの奨励・普及を図ることを目的として設けた表彰。1975年に「再資源化貢献企業表彰」の名称でスタートし、本年で39年目を迎え、リサイクルや環境保全の表彰制度としては最も長い歴史を持つ表彰の一つ。
*3 レアメタルリサイクル賞は本年度から新設され、表彰が始まったもので、製品に使用されているレアメタルのリサイクルを早期に実現することが期待されている5鉱種(ネオジム、ジスプロシウム、コバルト、タンタル、タングステン)に関して、経済的な資源循環システムの実現に寄与する優れた取組みが対象。
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