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自動速度取締装置用 24GHz帯プロファイラ(測距センサ)を開発【ヨコオ】

2013年7月18日

要旨

㈱ヨコオはこのほど、高速道路・一般道での自動速度取締装置に使用する『24GHz帯プロファイラ』を新たに開発しました。
本プロファイラは、パルスレーダ方式(※1)による近距離測距センサで、通行車両の高さ(垂直)方向の測定を行なうことで、車両種別の識別を容易に行う機能を備えたレーダユニットです。本年8月より、中国向けに製品出荷を開始予定で、今後さらなるグローバルな展開を推進する計画です。

市場の動向と当社の取り組み

自動速度取締装置は交通インフラ機器の1つとして、日本を含め中国、ヨーロッパ、韓国等多くの国で導入されていますが、当社では近年経済発展の著しいBRICs、東南アジア諸国の需要拡大を見据えて、「24GHz帯ドップラーレーダ」を開発し、本年6月にリリースしています。
自動速度取締装置は、一般には、違反車両の速度計測およびナンバープレート記録に主眼を置いていますが、通行車両の種別(例えば、乗用車と大型トラック・バス)によって規制速度が異なるケースでは、併せて車両種別も識別する必要があります。しかし、実際には、車両種別を即時かつ正確に識別することは困難でした。

当社ではこの課題解決のため、車両識別に必要な通行車両の高さ(垂直)方向の測定を容易に行え、前記の当社製「24GHz帯ドップラーレーダ」との組み合わせも可能な『24GHz帯プロファイラ』の開発を企画し、このほど完成させました。

新開発『24GHz帯プロファイラ』の製品概要

今回当社が新開発した『24GHz帯プロファイラ』は、短パルスレーダ方式により、80cm~8mといった極近範囲の距離測定が高精度に行えるもので、ガントリーから路面、あるいは通過車両のボンネットや屋根までの距離の測定が可能です。
また、「ドップラーレーダ」との組み合せにより、通行車両の速度計測と同時に、通行車両のプロファイリング(車高と車長による識別)が自動的に行えるという、今までにないユニークな特徴を備えています。

『24GHz帯プロファイラ』の特徴および主な仕様は、以下の通りです。
《 特徴 》
①当社高周波技術の活用による高感度・高精度な近距離測距機能の実現
②当社ドップラーレーダとの組み合わせにより、速度計測と車両識別(車高、車長)を即時に実現
③複数レーンでの使用を想定した干渉軽減機能を内蔵

《 主な仕様 》

今後の計画

『24GHz帯プロファイラ』は、既に中国でフィールド評価試験を実施済で、高い評価を頂いており、8月より製品出荷予定です。
また、本プロファイラの用途については、速度取締用に限らず、通行車両数カウントや駐車場への入退場管理等、他用途への展開も見込まれており、今後拡販を進めるとともにさらにグローバル展開を推進する計画です。


【語句説明】

※1  パルスレーダ方式 : 電波をある方向に向け収束させて極短時間だけ発射するレーダ方式

本件に関するお問い合わせ先

研究開発部
TEL : 03-3916-3173




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