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第2世代小型電気トラック 新型「キャンター E-CELL」を発表【三菱ふそうトラック・バス】

2013年6月27日

~本年秋より実証実験を開始~

三菱ふそうトラック・バス㈱(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEOアルバート・キルヒマン以下:MFTBC)は、中日本高速道路㈱(本社:名古屋市中区、代表取締役社長 金子剛一 以下:NEXCO中日本)が実施する、高速道路維持管理用EV(電気自動車)の研究実験車両として開発した、第2世代の小型電気トラック新型「キャンター E-CELL」を発表しました。
新型「キャンター E-CELL」は、2010年に発表した第1世代から大幅に進化し、ベース車両を現行の小型トラック「キャンター」に変更するとともに、CHAdeMO方式の急速充電および、今回実証実験を行う磁気共鳴方式のワイヤレス給電に対応しています。
パワートレインはディーゼルエンジンに代えて、最高出力96kW、最大トルク650Nmの永久磁石式同期モーターを搭載しました。効率向上のためギヤボックスを廃止し、ファイナル比を変更しています。
走行用バッテリーは容量約70kWhの高電圧バッテリーを搭載し、80km/hの連続走行で航続距離は100km以上を目指します。
今後、数か月の走行試験を経て、NEXCO中日本へ納車されます。
小型電気トラック「キャンター E-CELL」のNEXCO中日本への納入は、同社が2012年11月28日に発表した高速道路維持管理用EV(自走式標識車)およびワイヤレス給電システムの研究開発に基づくものです。


1. 主要諸元

(1) 寸法・重量

(2) EV仕様

2. EV化の概要

ディーゼルエンジンに代え最高出力96kW、最大トルク650Nmの永久磁石式同期モーターを搭載
車両左右両側及びキャブ背面に容量約70kWhのリチウムイオン電池を搭載
バキュームポンプ、パワーステアリングオイルポンプ、クーラーコンプレッサーを電動化
PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを搭載
AC200V、CHAdeMO方式、ワイヤレス給電(磁気共鳴方式)に対応
標識関連電源をリチウムイオン電池から供給

3. 機器レイアウト


MFTBC取締役副社長で開発本部長のグスタフ・トゥッシェンは、
「当社はこれまでも地球環境に優しい低公害車の普及に力を入れており、ディーゼル車のみならずハイブリッド車の開発および販売をしてきました。今回の一連の実験は地球環境に配慮したEV(電気自動車)である新型「キャンター E-CELL」にワイヤレス給電システムを搭載することでEVの将来性を実証する意味のある取り組みであり、今後のゼロエミッション車両開発のマイルストーンになると確信いたします。」と述べました。
MFTBCは中期経営ビジョンである「FUSO 2015」を2011年に策定しました。5つの柱からなるゴールの一つである「業界をリードするグリーン・イノベーション(環境貢献企業)」では、「2015年までCO2排出量7.5%削減」を目標にしており、環境・燃費性能に優れた商品をお客様に提供して参ります。




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