ニュース
「自律型説明ロボット」としてのASIMO実証実験を日本科学未来館で実施【本田技研工業】
2013年6月26日
Hondaは、人とコミュニケーションできるASIMOの実用化を目指し、7月3日(水)~8月2日(金)の期間※1、日本科学未来館の協力のもと、ASIMOがさまざまなお客様とやりとりをしながら、自らの機能を説明する「自律型説明ロボット」の実証実験を実施します。
2011年11月に発表したASIMOは、世界初※2の自律行動制御技術を搭載することで自律性を高め、周囲の人の動きに合わせて自ら行動する判断能力を備えたことで、人による操作を受けずに連続して動き続けることを可能としました。
今回の実証実験では、このASIMOが、日本科学未来館に来場されたお客様に対して、ASIMO自身に備わっている機能を自ら説明します。その際、ASIMOが質問を投げかけてお客様の挙手による返答を見て意向を推定したり、身振りを交えてわかりやすく解説をしたりするなど、人とASIMOがインタラクティブにやりとりします。また、来館者の行動をネットワークを介してセンシングすることで、ASIMO自らが数十人のお客様の反応を瞬時に認識し、オペレーターが逐次指示することなく、判断を繰り返して説明の進行を自律的に行うことができます。
この実験では、ロボットの強みである記憶能力を活かして、さまざまな説明内容をあらかじめ蓄積し、複数のセンサーからお客様のニーズを推定して、分かりやすく伝えることのできる「自律型説明ロボット」の価値を実証します。また、人や環境の状況が常に変化するリアルワールドで、人とASIMOがインタラクティブなやりとりを行うことによって、さまざまなデータを収集し、今後の研究開発にフィードバックすることも狙いとしています。
Hondaは、人や社会に役立つロボットの実現を目指して、ASIMOをはじめとする、人の生活空間で人をアシストする「コミュニケーションロボット」と、人の立ち入れない場所で人の代わりに活動する「ワーキングロボット」の2つの方向性で、ヒューマノイドロボットの開発を進めていきます。
※1 期間中の火曜・土曜・日曜と、7月29日(月)は実施しません
開催場所は日本科学未来館 3階「未来をつくる」ロボットステージとなります
※2 Honda調べ
本田技研工業株式会社ホームページはこちら