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最新のエレクトロ セラミック コーティング施設を日本に初開設【ヘンケルジャパン】
2013年4月11日
ドイツの化学・消費財メーカー ヘンケルの日本法人 ヘンケルジャパン㈱(本社:東京都品川区 社長:玉置 眞)は本日、当社アジアパシフィック技術センター(横浜市磯子区)にて、最新のプラズマ電解コーティングであるエレクトロ セラミック コーティング(Electro Ceramic Coatings, 以下ECC)の加工・試験施設を日本で初めて開設しました。
軽金属の需要が世界中で高まっている中、ヘンケルのECCでは、顧客のニーズに応え、耐熱性、耐食性、耐摩耗性に優れ、アルミニウム、チタンなど軽金属の金属疲労を軽減するコーティングを提供します。ヘンケルのECCは、酸化チタン皮膜を電解法によって軽金属の表面上に析出させる表面処理技術であり、日本を含め10カ国で特許を取得しています。ヘンケルは、横浜の同技術センターにて総合的なエンジニアリングソリューションを提供しており、今回のECCの加工・試験施設の開設は、当社の技術開発の中心でもある日本への重要な投資となります。同技術センター内に設置された約100平方メートルの本施設では、最先端の設備と経験豊かな技術チームによって日本およびアジア太平洋地域における自動車、航空、一般産業といった顧客のニーズに迅速に対応し、顧客の要求に合わせたECCを提供します。
エレクトロセラミックコーティング(ECC)とは?
ECCは高性能で環境にやさしい多機能なコーティング技術で、アルミニウムやチタンおよびそれらの合金など軽金属に適しています。このような重金属フリーのコーティング技術は、優れた耐薬品性と耐熱性を持ち、過酷な状況においても軽金属の使用を可能にします。
ECCの適用可能箇所として、マリンエンジン部品、自動車エンジンのピストン部(特に高熱の排気や塩水に触れる部品)、排気ガス再循環及びターボ部品、HVAC、小型エンジン用ピストン、ポンプ及びバルブ(過酷な外気環境にさらされるもの)、調理器具、照明、多種にわたる産業分野全般のコンポーネントなどがあげられます。
ヘンケルはすでに米国・デトロイト、ドイツ・デュッセルドルフ、中国・上海の3ヵ所にECC施設を開設しています。日本での本施設の開設によって、日本とアジア太平洋地域の顧客の要求に応じたコーティングを迅速に行うことが可能になります。さらにパフォーマンスと分析特性の試験も行うことができます。
本ECC加工・試験施設によって、ヘンケルは顧客がサステナビリティ、排気削減、燃費向上を達成できるようにサポートすることが可能となります。また、アジア太平洋地域での技術サポートの能力が拡大するだけではなく、顧客の技術革新のプロセスを積極的にサポートできるようになります。当社代表取締役社長の玉置眞は、「ヘンケルは常に顧客のデザインパートナーであり、ソリューションプロバイダーです。弊社の最も革新的なコーティング技術によって、さらに質の高いサービスを提供できることをうれしく思います」と述べました。
ヘンケルについて
ヘンケルはブランドとテクノロジーのグローバルリーダーとして、ランドリー&ホームケア、ビューティーケア、アドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)の3つの分野で事業展開をしています。ヘンケルは1876年の創立以来、コンシューマービジネスおよび産業分野において、Persil (パーシル)、Schwarzkopf(シュワルツコフ)、Loctite(ロックタイト)などに代表される有名なブランドの数々と共に、グローバルにおけるマーケットリーダーとしての地位を維持しています。ヘンケルの従業員数は約47,000人であり、2012年度の売上高は165億1千万ユーロ、調整後の営業利益は23億3千5百万ユーロを計上しました。ヘンケルの優先株はドイツ株式指数DAXのリストに入っており、ヘンケルはフォーチュン・グローバル500のランキングに入っています。
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