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ハイブリッド車用ニッケル水素バッテリーから抽出したレアアースを再利用する仕組みを世界で初めて確立【本田技研工業】

2013年3月3日

Hondaは、ハイブリッド車用ニッケル水素バッテリーから抽出したレアアースをニッケル水素バッテリーの材料として再利用し、貴重な資源を循環させる仕組みを世界で初めて確立しました。

これまでもHondaは、日本重化学工業㈱のプラントで、使用済みニッケル水素バッテリーからレアアースを含有する酸化物を抽出していましたが、今回その酸化物をさらに溶融塩電解することで、ニッケル水素バッテリーの負極材にそのまま使用できる金属化されたレアアースとして抽出することに成功しました。抽出されたレアアースの純度は、鉱山で採掘され通常取引されるものと同等の99%以上で、回収率は80%以上を達成しました。

このレアアースは、ニッケル水素バッテリーに使用する負極材として、日本重化学工業㈱から電池メーカー様に3月初旬より供給され、ハイブリッド車用ニッケル水素バッテリーとして再利用されます。なお、今回抽出したレアアースは、販売前に新車として東北地方で保管されていたHondaのハイブリッド車のうち、東日本大震災の影響で使用できなくなった386台のニッケル水素バッテリーから抽出されました。今後、販売店での部品交換などで回収した使用済みのニッケル水素バッテリーについても、一定の数が集まり次第、同じ仕組みで再利用を行います。

Hondaは、今後もニッケル水素バッテリーからだけでなく、あらゆる使用済み部品からのレアアース抽出を目指しており、限られた貴重な資源のさらなる循環に取り組みます。今後も、ハイブリッド車などの低燃費車の開発に加え、製品のリユース・リサイクルにつながるネットワークを強化していくことにより、モビリティー社会全体での環境負荷低減を目指します。

※ Honda調べ

Hondaのニッケル水素バッテリー再利用の流れ




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