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タイにおけるENB製造装置新設に関する共同事業化検討について【JX日鉱日石エネルギー/三洋化成工業】
2012年10月18日
JX日鉱日石エネルギー(社長:一色誠一、以下「JXエネルギー」)、三洋化成工業㈱(社長:安藤孝夫、以下「三洋化成工業」)、SCG CHEMICALS Co.,Ltd(社長: Cholanat Yanaranop、以下「SCGケミカル」)の3社は、本日、タイにおけるENB※1製造装置新設の事業化検討に関する契約を締結し、共同でFS(フィージビリティスタディ:事業化可能性調査)を開始しましたのでお知らせいたします。
ENBは、自動車の窓枠やラジエターホースなどに使用される合成ゴム(EPDM※2)の製造に欠かせない成分です。今後、中国などの新興国を中心とした自動車生産増に伴い、アジアを中心にENB需要も拡大していくことが見込まれています。
JXエネルギーと三洋化成工業は、1977年より、日本と米国でENBの合弁事業を展開しており※3、現在、日米合計で年産6万トンの生産能力を有しております。一方、SCGケミカルは、タイを代表する企業グループである、サイアムセメントグループの石油化学事業会社であり、タイに新設するENB製造装置へ安定的に原料を供給できます。
今後、3社は約1年をかけ、JXエネルギー、三洋化成工業が持つENBの製造プロセス・運転技術と、SCGケミカルが持つ安定的な原料供給力を一体とした事業化に向けて、検討を行ってまいります。
FSの前提となるENB製造装置新設計画の概要
1. 建設予定地 : タイ国ラヨン県
2. 生産能力 : 年産2万トン
3. 商業運転開始 : 2016年
4. 事業形態 : 3社出資による合弁会社設立
※1 エチリデン・ノルボルネン。EPDMの製造に欠かせない成分。
※2 エチレン・プロピレン・ジエン・メチレンリンケージ。耐熱性、耐候性に優れた合成ゴムで、自動車用、工業用、建築用など、広く使用されており、自動車用が70%程度を占める。エチレン、プロピレンにENBなどの第3成分を添加して合成する。
※3 現在展開しているENB事業会社
本件に関する問合せ先
JX日鉱日石エネルギー㈱ 広報部広報グループ 03-6275-5046
三洋化成工業㈱ 広報部 075-541-4312
参考資料
JX日鉱日石エネルギー株式会社ホームページはこちら
三洋化成工業株式会社ホームページはこちら