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マツダ、映像情報メディア学会「丹羽高柳賞 論文賞」を受賞

2023年6月30日

  

マツダ、映像情報メディア学会「丹羽高柳賞 論文賞」を受賞

  

マツダ株式会社(以下、マツダ)は、一般社団法人映像情報メディア学会による「丹羽高柳賞(にわたかやなぎしょう) 論文賞」を受賞しました。

「丹羽高柳賞」は、映像情報メディアに関する学術、技術において顕著な業績・功績が認められる個人を対象とするものです。「功績賞」 「業績賞」 「論文賞」の3賞が設定されており、「論文賞」は同会の学会誌「論文」欄または英語論文誌MTA*1に発表された論文のうち、特に優秀なものに贈られています。

今回の受賞対象となった論文は、人が物体を視認・把握するメカニズム(ホロプター*2)のモデル化を考察するものです。このモデルを活用することで、視覚を通じた短時間で正確な情報伝達を可能にする部品の形状や仕様を、効率よく設計することができ、安全・安心な運転環境の実現に貢献します。また、その他の産業での応用も期待できます。

今回受賞対象となったモデル化に関する考え方は、マツダのクルマ開発において一部導入されています。一例として、このモデルは「MAZDA CX-60」のAピラーの設計検討に活用されており、車幅や進行方向の把握を容易にする視界の実現に貢献しています。今後は、メーター類やセンターディスプレイなど、インテリア部品の設計への適用も検討しており、さらなる安全・安心な運転環境の実現を図っていきます。

マツダは、今後も「ひと中心」の思想のもと人を研究し続け、人々の日常や移動することの感動体験を創造し、誰もが活き活きと暮らす「愉しさ」と「生きる歓び」を届けていくことを目指してまいります。

*1 一般社団法人映像情報メディア学会が編集発行する英語論文誌
  (ITE Transactions on Media Technology and Applications)
*2 左眼と右眼の像が1つに融像される時に、中心視周りの周辺視を含めて物理的に像がクリアに見える位置のこと。

■受賞概要
賞典  : 丹羽高柳賞 論文賞
受賞対象: 「偏った視線方向における心理物理的ホロプターの同定」
受賞者 : 村瀬 健二、武田 雄策、原 利宏(以上、マツダ) 吉海 亮介、金子 寛彦(以上、東京工業大学)
受賞概要: 人の眼球の網膜構造から決まるホロプター形状を分析し、ホロプター形状のモデル化を考察した。
      今回、視線方向によりホロプター形状が変化することを明らかにし、その結果からモデル上で
      推定される理論値と実測値との形状の違いの原因を多角的に考察した点において、その意義が
      評価された。

■受賞論文(映像情報メディア学会誌)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/76/3/76_408/_article/-char/ja

  

  

  

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