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デンソー、「人とくるまのテクノロジー展2023」に出展
2023年5月17日
デンソー、「人とくるまのテクノロジー展2023」に出展
株式会社デンソーは、2023年5月24日(水)から26日(金)までパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「人とくるまのテクノロジー展2023」(主催:公益社団法人 自動車技術会)に出展し、「環境」「安心」分野の各種技術と製品を紹介します。併せて7月5日(水)から7月7日(金)までAichi Sky Expo (愛知県常滑市)で開催される同展示会、および横浜と名古屋の会期に合わせて開催されるオンライン展示会*1にも出展します。
デンソーは、「環境」と「安心」分野における提供価値の最大化を目指し、2035年の未来に向けて社会に欠かせない「人流」「物流」「エネルギー流」「資源流」「データ流」の「5つの流れ」*2に着目し、相互につなげることで、人々の笑顔があふれる幸福循環社会の実現に取り組んでいます。
今回の展示会では、「環境」と「安心」分野において「5つの流れ」に関わる技術を出展します。「環境」分野からは、カーボンニュートラルな社会の実現に向けた電動化普及に貢献する製品や技術を紹介します。「安心」分野からは、交通事故死亡者ゼロに向けて、あらゆるシーンに対応することを目指した安全製品を紹介します。
<環境分野>
カーボンニュートラルな社会の実現に向けて、大型車両から小型モビリティまで、あらゆる車両を電動化するために取り組んでいる技術や、水素の利活用を目指した取り組みまで幅広く紹介します。
■電動化製品
モビリティの電動化普及促進の考え方を示しながら、電動化製品を代表して電動車向けインバーターを紹介します。
・電動車向けインバーター
電動化の基幹製品であるHEV向け、PHEV向け、BEV*3向けの各種インバーターと、インバーターに使用され、クルマの電費向上に貢献するSiCパワー半導体を紹介します。さらに、両面積層インバーター冷却器は、インバーターの大出力化に伴う発熱に対応するため、冷却性能を大幅に向上しています。
BEV向けインバーター |
■エネルギーマネジメント技術
BEVの普及に向けた、快適な車室内環境とBEVの魅力向上に対する考え方を紹介します。
・高効率ヒートポンプ
ヒートポンプで創出した熱を活用し、電池・インバーター等の温度を最適にするとともに、電池・インバーター等からの廃熱を回収し、ヒートポンプの高効率化を実現します。
・冷却水制御弁
複数の冷却水路をさまざまなパターンでつなぎ、電池・インバーター等に最適熱分配を行います。本製品は、高精度な流路切り替えと流量制御を、ディスクバルブ構造と高分解能アクチュエーターにより可能にしています。
冷却水制御弁 |
■小型モビリティ用駆動ユニット
デンソーの主要製品であるEPS-MCU(電動パワーステアリング用モータコントロールユニット)を活用した小型モビリティ用駆動ユニットです。車載で培った高性能、高信頼性、量産の知見を動力部へ活用し、小型モビリティの電動化に貢献します。
■走行中給電システム
地面に埋め込まれた送電装置によって、停車中および走行中の電動モビリティに自動的に給電される走行中給電システムの開発に取り組んでいます。これにより、送電装置が埋め込まれた道路を走行する限りは、容量の小さいバッテリーでの長距離走行が可能になり、低価格な電動車両の普及に貢献します。また、バッテリーの小型化が可能になることで、バッテリー製造で発生するCO2を削減します。デンソーの工場内では本技術を用いた実証実験を開始しています。工場や倉庫などで活躍する小型モビリティの走行中に給電することで、充電時間をゼロにし、稼働率100%の実現を目指します。
■トレーサビリティ技術
QRコード*4・ブロックチェーン技術を活用し、車載バッテリーのライフサイクル全体にわたって安全に個体情報を管理するトレーサビリティシステムを開発しています。例えば、車載バッテリーの充放電履歴など車両の価値に関わるデータを正確に把握し保護することで、車載バッテリーの適切な二次利用や車両価値の保護などを可能にします。
■水電解装置「SOEC」(名古屋展主催者展示コーナーにて出展)
デンソーはカーボンニュートラル実現に向けて水素の利活用にも取り組んでいます。会場では、水を電気分解し効率よく水素を作り出すための次世代の水電解装置「SOEC(Solid Oxide Electrolysis Cell / 固体酸化物形水電解装置)」を紹介します。
水電解装置「SOEC」を示した展示物イメージ
【参考】
デンソーの水電解装置「SOEC」について、当社ウェブサイトDRIVEN BASEの記事をご覧ください。
https://www.denso.com/jp/ja/driven-base/tech-design/soec/
<安心分野>
交通事故死亡者ゼロを目指し、交通事故のない自由な移動の実現に向けたデンソーの取り組みと、ADAS(高度運転支援)およびAD(自動運転)に関するロードマップを紹介します。
■Global Safety Package 3 前方広角画像センサー
車両の周辺環境を認識し、安全性能向上に貢献する「Global Safety Package 3」から、前方広角画像センサーを紹介します。交差点などにおける歩行者、自転車の飛び出し事故を防止するため、検知角度を128度に広角化*5しました。広角化したことで、側方から接近する対象物を早期に検知できます。
前方広角画像センサー |
■イメージングレーダー
交通事故の低減に向けて、レーダーには車両や自転車、歩行者などの物体認識に加え、障害物まで含めた輪郭検知が求められます。レーダーの角度分解能、角度精度を向上させることで、交差点での合流などさまざまなシーンに対応します。
■yuriCargo(ゆりかご)プロジェクト
スマートフォンに「yuriCargo」アプリケーションをインストールし運転することで、運転中の急ブレーキ、急ハンドル、急加速などを検出し、運転終了後に運転スコアを算出、安全運転意識を高めます。収集した運転データは、危険箇所の特定や交通安全に向けた導入施策の効果検証など、安全な街づくりに貢献します。
「yuriCargo」アプリケーション |
【参考情報】
yuriCargo ホームページ
https://www.yuricargo.com/
■人とくるまのテクノロジー展2023特設ページ
https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/
■デンソー出展ページ(オンライン展示)※ページ公開日: 2023年5月24日(水)
https://aee.online.jsae.or.jp/ja/exhibition/detail.html?id=414
*1 人とくるまのテクノロジー展2023 ONLINE STAGE(横浜会期:5月17日(水)~6月7日(水)、名古屋会期:6月28日(水)~7月19日(水) )
*2 デンソーの「35年未来像」に向けたデンソーならではのアプローチ「5つの流れ」について
https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2022/20221215-01/
*3 HEV:Hybrid Electric Vehicle(ハイブリッド車)、PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle(プラグインハイブリッド車)、BEV:Battery Electric Vehicle(電気自動車)
*4 QRコードは、(株)デンソーウェーブの登録商標です。
*5 検知角度は当社測定によるもの。
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