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高生分解性酢酸セルロース 3Dプリンター用フィラメント改良品を開発、販売開始【Nature3D】
2023年3月16日
高生分解性酢酸セルロース 3Dプリンター用フィラメント改良品を開発、販売開始
Nature3Dは、高生分解性酢酸セルロース樹脂をベースとする新しい3Dプリンター用フィラメントを開発いたしました。
高生分解性 酢酸セルロースフィラメント C38P |
酢酸セルロースは、植物由来のセルロースと酢の主成分である酢酸が原料であり、高生分解性の環境にやさしい素材です。本製品で作られた造形品は木材や紙同様の生分解性があり、自然環境中で速やかに分解します。
高生分解性 酢酸セルロースフィラメント C38P 造形例 |
高生分解性 酢酸セルロースフィラメント C38P 造形例 |
高生分解性 酢酸セルロースフィラメント C38P 造形例 |
本製品の酢酸セルロース樹脂と従来の酢酸セルロース樹脂との違いは、可塑剤(硬い樹脂を軟化させ、加工性をよくするための材料)の安全性と生分解性にあります。本製品で使用されている樹脂の可塑剤は食品添加物としても使用されており、高い安全性、高い生分解性があります。酢酸セルロースと可塑剤、両方ともが自然環境中で分解するため、環境負荷が大幅に小さくなります。
C38Pの酢酸セルロース樹脂の成分 |
現在、生分解性樹脂としてはPLA(ポリ乳酸)樹脂が広く使われていますが、PLA樹脂は55℃を下回る温度環境下では分解が進みにくく、自然環境中では生分解する条件が整わない場合があることが知られています。今回開発した高生分解性酢酸セルロースフィラメントは株式会社ネクアスの『NEQAS OCEAN』 https://neqas.co.jp/neqas-ocean/ をベースとしており、従来の生分解性樹脂の分解条件の課題をクリアしうる製品です。
また、本製品で作られた造形品は、樹脂の構成成分に酢酸が用いられていることから高い抗菌性を持ちます。抗菌性は添加剤などで実現されるものでなく、材料としての特性であるため、抗菌効果は永続的に保持されます。
本製品は、酢酸セルロースフィラメントC38TS https://nature3d.net/filament/c38ts.html を改良し、樹脂の流動性と柔軟性を上げることで、造形時の扱いやすさをさらに向上させたものです。本製品により、高い生分解性、高い安全性、高い抗菌性、高い形状自由度を持つ3Dプリント造形品を得ることが可能になります。
Nature3Dは、造形時の扱いやすさを向上させた高生分解性 酢酸セルロースフィラメントC38Pを、3月16日(木)よりオンラインショップにて販売開始いたします。
Nature3Dオンラインショップ
https://nature3d.thebase.in/
高生分解性 酢酸セルロースフィラメントC38P紹介ページ
https://nature3d.net/filament/c38p.html
高生分解性 酢酸セルロースフィラメントC38P リフィル用(スプールなし) 65m ¥2,580 スプール廃棄物削減仕様 |
酢酸セルロースフィラメント C38P 3Dプリントスプール装填時 |
<仕様・推奨条件>
品番 : C38P
材料 : 酢酸セルロース
フィラメント径 : 1.75mm
ノズル径 : 0.4mm以上
ホットエンド : 210~240℃
ヒートベッド : ~80℃
冷却ファン : OFF
・3Dプリントスプールにセットして使用する、リフィルタイプのフィラメントです(スプールは付属いたしません)。
・フィラメントの吸湿対策が必要です。中級者から上級者向けのフィラメントとお考え下さい。 |
▼Nature3Dについて
Nature3Dは生分解樹脂、バイオマス素材を中心とした3Dプリンター用特殊フィラメントを製造販売するインディペンデント開発ユニットです。新しい機能性を持つ造形品を作るための素材開発、フィラメント開発、3Dプリント技術開発を行っています。
https://nature3d.net/
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