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内航石灰石運搬船 天然ガス専焼エンジン+バッテリハイブリッド 推進システム船建造について
2021年9月30日
内航石灰石運搬船 天然ガス専焼エンジン+バッテリハイブリッド
推進システム船建造について
NS ユナイテッド内航海運株式会社(代表取締役社長:福田和志、本社:東京都千代田区)、 日本製鉄株式会社(代表取締役社長:橋本英二、本社:東京都千代田区)、日鉄セメント株式会社 (代表取締役社長:橋本康裕、本社:北海道室蘭市)、石油資源開発株式会社(代表取締役社長: 藤田昌宏、本社:東京都千代田区)、常石造船株式会社(代表取締役社長:奥村幸生、本社広島県 福山市)、川崎重工業株式会社(代表取締役社長執行役員:橋本康彦、東京本社:東京都港区) は、NS ユナイテッド内航海運の保有する石灰石運搬船「下北丸」後継船について天然ガス専焼 エンジンとバッテリを組み合わせたハイブリッド推進システム船(以下「本船」)として建造 することで合意し、「輸送契約覚書」、「船舶燃料用液化天然ガス売買契約」、「建造契約」、「天然 ガス専焼エンジンとバッテリ推進システム売買契約」を本日締結いたしました。
本船は 2024 年 2 月運航開始予定で、国内初の天然ガス専焼主機と 2,847kWh のリチウム イオンバッテリを搭載し、LNG タンクには日本製鉄(株)が開発した 7%ニッケル鋼板を舶用 タンクとして初めて使用することを計画しています。巡航時には川崎重工業(株)が開発した 天然ガス専焼エンジンにて推進力と船内電力を供給します。天然ガスのみで高出力、長距離、 長時間の航行を行います。入出港時や停泊時はバッテリから推進力と船内電力を供給し、ゼロ エミッション運転を実現します。
本船の推進システム導入による CO2 排出削減効果は、従来の同型船と比較し、23.56%(常用
出力時約 30%)となり、天然ガス専焼エンジンの排気ガス中に SOx 成分は殆ど含まれず、NOx
排出量は 3 次規制値を大きく下回ります。さらに主要航路の積港 尻屋岬(青森県)と揚港 室蘭
(北海道)では、地球環境にやさしいゼロエミッション運転を行います。
本船の建造は、環境省地球環境局と国土交通省海事局による令和 3 年度二酸化炭素排出抑制
対策事業費等補助金「社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業(うち LNG
燃料システム等導入促進事業)」に採択されております。
<下北丸後継船概要>
載貨重量トン数(DWT):約 5,560 トン
全長:約 93.8m
型幅:約 18.2m
型深:約 9.9m
竣工予定年月:2024 年 2 月初旬
推進装置:天然ガス専焼エンジン(8L30KG)・バッテリハイブリッドシステム
主要航路/貨物:尻屋岬港―室蘭港/石灰石
<各社の役割>
荷主:日本製鉄、日鉄セメント
船主/運航:NS ユナイテッド内航海運
液化天然ガス供給事業者:石油資源開発
建造造船所:常石造船
推進装置:川崎重工業
以上
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