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フォークリフトAI人検知システム「グッドファインダー」を発売【三菱重工業】

2021年9月13日

  

フォークリフトAI人検知システム「グッドファインダー」を発売

  

三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)と三菱重工グループの三菱ロジスネクスト株式会社(以下、三菱ロジスネクスト)は、大型フォークリフト運転時にAI(人工知能)による人の接近を検知・警告する機能を有したフォークリフトAI人検知システム「グッドファインダー」を、全国の三菱ロジスネクスト販売店を通じて販売開始しました。

  

「グッドファインダー」は独自のAI映像解析技術により、計11台の監視カメラで捉えた映像から人のみを高速・高精度で判別、車両と人との接近を検知すると、警告音とLED点灯により運転者へ危険を知らせ周囲の安全確認を促します。また、停車時に人を検知すると車両の発進を抑える発進抑制機能も標準装備しています(注1)。監視カメラは近距離用と遠距離用の2種類があり、車速によって検知範囲を自動で切り替えます。多数のカメラを搭載することにより死角を極限まで少なくし、取得した画像から深層学習(注2)を用いて車両周囲の人のみを検知するコントローラは、映像処理時の動作遅れを生じさせない処理能力も有しています。

フォークリフトの事故は、年間約2,000件発生しており、特に大型フォークリフトのような車体が大きな車両は死角も大きく、それを補うミラーやカメラを搭載しているものの、運転者がそれらを注視していなければ十分な効果が得られませんでした。そこで、大型フォークリフトにおいて優れた車両技術を有する三菱ロジスネクストと、高い画像処理・検知技術を有する三菱重工の技術を結集させ「グッドファインダー」を開発し、製品化しました。

三菱重工と三菱ロジスネクストは今後も、それぞれが培った技術を活用した共同開発を実施し、フォークリフトの作業性向上のみならず、フォークリフトによる事故の削減と、より安全な作業環境の実現に貢献していきます。

(注1) 公道走行仕様車両は除きます。
(注2) ディープラーニングとも呼ばれ、音声の認識や画像の特定、識別、予測などをコンピュータに学習させる機械学習の手法の一つです。
    自動運転車をはじめ、さまざまな分野への実用化が進められています。

【主な特長】
・人検知機能
AIアルゴリズムを用い、画像前処理と連携した専用のハードウェアにより、カメラに映る人を高速・高精度で検知する。車両の状態に応じ、近距離用と遠距離用の2種類の監視カメラにより検知モード(停止中・近距離監視、遠距離監視)を切り替え制御する。

・表示機能
グッドビューアモニタの周囲に配置したランプユニットに人を検知した方向(4方向)を表示する。

・発進抑制機能
さらなる事故発生抑制のため、発進時に人を検知した場合、車両を発生させないようにする発進抑制機能を追加する。 運転者の意思により、発進抑制機能を一時解除する機能を設ける。

・警報機能
人を検知した際に警告音を発し、フォークリフト運転者に危険を通知する。


【装備可能な機種】
大型フォークリフト(グッドビューア装着車)
FD-6シリーズ(12-23トン)FD120、FD135、FD150S、FD160S、FD150、FD180、FD200、FD230
FD-5シリーズ(24・31トン)FD240、FD310



FD160S-6


FD160S-6

  

Tags: モビリティの電化・知能化,グッドファインダー

担当窓口:三菱ロジスネクスト株式会社

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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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