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南米、アジア・パシフィックの両地域に総代表を設置 全社事業の地域戦略を強化【三菱重工業】
2012年8月7日
三菱重工業は、南米、アジア・パシフィックの両地域における当社グループの代表として地域経営の方向付けを行う総代表をそれぞれに設置する。各国政府機関および重要顧客との関係強化や、当社事業の横串連携による営業力強化を目指すとともに、現地に根差した地域戦略の立案や迅速な意思決定を支援する。併せて、この両地域で事業を展開するグループ会社のコーポレートサービスの効率化を推進する。
これに伴い、初代の南米総代表には9月1日付で、相原良彦 機械・鉄構事業本部 事業本部長代理が転出して就任、伯国三菱重工業(Mitsubishi Industrias Pesadas do Brasil Ltda.)をベースに職務を行う。また、初代のアジア・パシフィック総代表には10月1日付で、堀口幸範 執行役員 グローバル戦略本部副本部長が就任する。堀口総代表は同日付でグローバル戦略本部内に新設する「アジア・パシフィック総代表室」の代表となるが、職務はシンガポールをベースに遂行する。
アジア・パシフィック地域は当社の最重要市場。従来から発電、化学プラント、交通といった社会系インフラ整備から工場向け発電設備、工作機械、エアコンなどのコモディティ製品まで数多くの納入実績があり、多数の生産拠点を有して広範な事業を遂行している。
今後はアジア・パシフィック総代表が各国政府・顧客企業のニーズを汲み取り、同地域の生産拠点も活用しつつ現地立脚型の事業を展開していく。
一方、当社は南米地域との関係も長く、従来から発電・環境・製鉄プラントやフォークリフト、エンジンをはじめとする中量産品など多数の納入実績がある。また、地域最大の経済規模を誇るブラジルでは、1963年にCBC重工業(CBC Industrias Pesadas S.A.)を傘下に収めたが、同社は今ではブラジル最大のボイラーメーカーとなっている。さらに、2007年にはエンジン拡販拠点としてMSA社(MHI Sul Americana Distribuidora de Motores Ltda.)を設立するなど、多様な事業を展開している。
当社は2012事業計画の最重要課題として「グローバル展開力の向上」を掲げているが、今回の南米、アジア・パシフィック両地域の総代表設置を機に、これら地域のグループ企業とこれまで以上に密接に連携しつつ、経済発展とインフラ整備に大きく貢献していく。
担当窓口 : グローバル戦略本部
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