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鋼旋削用コーティング新材種「AC8020P」を開発、販売開始 【住友電気工業】

2021年5月26日

  

鋼旋削用コーティング新材種「AC8020P」を開発、販売開始

  

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、高能率の鋼旋削加工用新材種「AC8020P」を開発し、2021年6月より販売を開始します。

自動車産業をはじめとする機械部品加工や、重電・鉄鋼・建設機械加工においては、リードタイム短縮、加工コスト低減を実現するため、切削工具に対する高能率化や長寿命化の要望が益々高まっています。また、製造現場での省人化(自動化、無人化)も進み、切削加工時の突発的なトラブルを起こさない安定性も求められています。こうしたニーズに応えて、当社は鋼旋削加工の高能率化に最適な新材種「AC8020P」 を開発しました。
これにより、高速加工用「AC8015P」、汎用「AC8025P」、断続加工用「AC8035P」と合わせ、鋼旋削用途の「AC8000Pシリーズ」を4材種に拡充しました。当社は、鋼旋削加工のあらゆる場面で、大幅な能率向上および加工コスト低減を実現してまいります。

1. 特長
高硬度超硬母材に当社独自CVD*コーティング技術の「アブソテック(Absotech®)」を適用し、結晶配向性を制御したアルミナ層をさらに高強度化する事で、高い耐摩耗性と耐チッピング性を両立。耐チッピング性は従来比2.5倍以上に向上し、特に中高炭素鋼の高能率加工において優れた安定性と長寿命を実現します。

2. ラインアップ
インサート 計330型番

3. 販売計画
初年度2.8億円/年、3年後10億円/年

4. 価格
(標準品) CNMG120408N-GU 850円(税抜き)

*1  CVD (Chemical Vapor Deposition):
   ガス反応を利用して、物質の薄膜を形成する蒸着法のひとつ。反応容器で加熱した基板物質上に、目的とする薄膜の成分を含む
   原料ガスを供給し、気相または基板表面での化学反応により膜を形成させる方法。

  

以上

  

  

  

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