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トーヨーカラー、ミリ波電波吸収コンパウンドを共同開発【東洋インキSCホールディングス】

2021年5月10日

  

トーヨーカラー、ミリ波電波吸収コンパウンドを共同開発

  

トーヨーカラー株式会社(代表取締役社長 岡市 秀樹、東京都中央区)は、自動車の衝突防止システムなどで使用されるミリ波電波を吸収する射出成型可能なコンパウンドを株式会社タケチ、株式会社新日本電波吸収体と共同開発いたしました。

ミリ波は波長が1-10mm、30-300GHzの周波数の電波のことで、前方走行車の検知や距離の計測、周辺障害物の検知するレーダーに使用され、自動車の衝突防止や速度の自動調節といった安全運転の支援に用いられています。自動運転普及社会においては、ミリ波レーダーは安全性確保のためのキーテクノロジ―といえます。従来は金属とゴムを用いた電波吸収シートにより電波の干渉を防いでいましたが、加工性に課題がありました。 この度トーヨーカラーは、株式会社タケチ(代表取締役社長 重松 康弘、大阪府吹田市)、株式会社新日本電波吸収体(代表取締役 荻野 哲、東京都台東区)と共同で、ミリ波電波吸収性能を持つ射出成型可能なコンパウンドを開発いたしました。本製品は加工性・成型性に優れ、電波の乱反射による誤作動を防止することで、自動車の安全運転支援に欠かすことのできないミリ波レーダーの精度向上に寄与します。お客様のご要望に応じて樹脂種や成型品の厚み、電波特性(反射減衰、透過減衰)のカスタマイズが可能です。

トーヨーカラーは、要素技術である合成技術・分散技術を活かし、「機能材で社会課題の解決」を提案し続けることで、お客様の製品訴求力向上に寄与し、また新しい生活文化の創造に向けて貢献していきます。

【3社の役割】
トーヨーカラー  : カーボン系材料の分散技術に強みを持ち、独自の配合技術によりコンパウンドの設計と
           製造を行います。
タケチ      : ゴムシートの電磁波吸収体を展開し、電波吸収体の量産時の成型加工と品質保証を
           行います。
新日本電波吸収体 : 電波吸収体の専門家として、電波吸収体の設計やスペック提案を行います。



共同開発3社の役割

  

  

  

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