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小型・高性能アンテナ「AN01シリーズ」の周波数帯域を拡張し、プライベートLTE、ローカル5Gに対応【日本航空電子工業】
2021年3月11日
小型・高性能アンテナ「AN01シリーズ」の周波数帯域を拡張し、
プライベートLTE、ローカル5Gに対応
左:1.9 GHz帯、12.5 mm x 7.25 mm 中央:3.3~3.8 GHz帯、12.5 mm x 7.25 mm 右:4.6~4.9 GHz帯、13 mm x 8.8 mm |
日本航空電子工業は、既に販売を開始している表面実装部品の小型・高性能アンテナ「AN01シリーズ」(*1)の対応周波数帯域を拡張し、プライベートLTEやローカル5Gに適用可能な製品としました。
概要
近年、LTE(Long Term Evolution)や5G(第5世代移動体通信システム)の高速・大容量な通信サービスを企業や自治体の自営網として活用する、プライベートLTEやローカル5Gが注目されています。
企業や自治体の自営網は、これまでアンライセンス周波数帯のWi-Fi(*2)や、専用の無線システムが多く用いられていましたが、工場、建設現場、空港、病院などの現場では、カバーエリアの広範囲化、高速移動時の通信の安定性、より高いセキュリティの確保といった要求から、業務用通信や遠隔監視制御の高度化を実現できるプライベートLTEやローカル5Gへの期待が高まっており、さらにこれらネットワークに接続される様々な機器に対して、小型で高い通信品質のアンテナが求められています。
このような背景のもと、当社は既に販売中のWi-Fi、Bluetooth向け小型・高性能アンテナ「AN01シリーズ」を用いて、プライベートLTE向けに1.9 GHz帯と3.3~3.8 GHz帯、ローカル5G向けに4.6~4.9 GHz帯の3種類の周波数帯への対応を可能としました。
アンテナ部は既に販売中のAN01シリーズと同じものを使用し、アンテナを実装するお客様の基板上に周波数調整用のパターンを追加するだけでこれらの周波数への対応を可能にしたとともに、使用周波数帯で最大80%以上の高い放射効率と全方位の送受信対応を実現いたしました。また、AN01シリーズは全種類ともマウンタによる自動実装およびリフローにも対応しており、アンテナの搭載コスト削減にも寄与できる製品となっております。
当社は今後もお客様にとってより快適な無線通信環境を提供するため、各種バリエーションの拡充を進め、お客様の使用場面に適したご提案を進めてまいります。
特徴
・プライベートLTEやローカル5Gに対応:1.9GHz帯、3.3~3.8 GHz帯、4.6~4.9 GHz帯に適用可能
・設計自由度向上:従来のAN01シリーズと同様に、部品近接配置など高い設計自由度を確保
・アンテナ型番の共通化:同一の型番でプライベートLTEとBluetooth、ローカル5GとWi-Fiに対応
適用市場
下記使用例などに用いられる無線モジュール搭載用小型アンテナ
工場、倉庫、建設
・工作機械、建設機械、高解像度カメラ、無人搬送車、遠隔作業支援装置など
空港、港湾
・遠隔監視カメラ、輸送車、クレーン車、検査装置など
病院
・構内電話、遠隔診療機器など
一次産業(農業・漁業・畜産)
・農業ロボット、漁業ロボット、家畜管理装置など
自治体、教育
・防災・防犯用機器、オンライン教育など
仕様
JAEホームページ アンテナサイト https://www.jae.com/antenna
航空電子は、「電波」と「つなぐ技術」を融合したブランドとして「WaveConenect™ (ウェイブコネクト)」とネーミングし、様々な無線機器のキーパーツである小型アンテナを提供してまいります。 航空電子のコネクタ事業は「つなぐ技術」を重要なキーワードとして製品展開を行なってきました。 小型アンテナ事業も、電波で多様なモノ同士をより高品質につなぐことを目指し、“Smart Connectivity with WaveConnect™”をコンセプトに、身近で便利な生活や、社会を支えるアンテナ製品をお届けしてまいります。 |
(*1) プレスリリース:「小型・高性能アンテナ 「AN01シリーズ」 を開発・販売開始」 (2020年12月3日)
URL: https://www.jae.com/releases/detail/id=97320
(*2) Wi-FiはWi-Fi Allianceの登録商標です。
(*3) 標準基板サイズ:50 mm x 30 mm
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