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第9回 技術経営・イノベーション大賞 「科学技術と経済の会会長賞」の受賞について【マツダ】
2021年1月27日
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、モデルベース開発手法による開発革新において、一般社団法人 科学技術と経済の会(略称:JATES)が主催する第9回 技術経営・イノベーション大賞の「科学技術と経済の会会長賞」を受賞しました。同賞は、日本経済の活性化のために、世の中を変革する優れたイノベーション事例を表彰し、そのプロセスを産業人が学ぶことによってイノベーションの推進をはかろうとするもので、 2012 年度より毎年行われています。なお、表彰式は2021年2月16日(火)に如水会館(東京都千代田区)およびオンラインにて行われる予定です。
受賞名: 第9回 技術経営・イノベーション大賞 「科学技術と経済の会会長賞」
受賞対象: 「モデルベース開発手法による開発革新(SURIAWASE2.0*のベースになる考え方)」
受賞者: 人見 光夫 シニアイノベーションフェロー
原田 靖裕 統合制御システム開発本部 技監
平松 繁喜 統合制御システム開発本部 首席研究員
今田 道宏 統合制御システム開発本部 本部長
矢野 康英 統合制御システム開発本部 統括研究長兼首席研究員
横畑 英明 MBD革新部 部長
小森 賢 統合制御システム開発本部 研究長兼上席研究員
足立 智彦 統合制御システム開発本部 首席研究員
科学技術と経済の会は今回の受賞理由について、「他社に先駆けてモデルベース開発手法を構築しただけでなく、日本全体に広めるべく取り組んでいる。開発人数同等で実行可能なプロジェクトは2倍以上になるなど、多くの成功事例を生み出してきており、国が進めるSURIAWASE2.0の実証例として国内外からのベンチマークとなっている」としています。
マツダでは、モデルベース開発手法を用いて、「MAZDA3」や「MAZDA CX-30」に搭載されているSKYACTIV-Xエンジンで世界初のSPCCI、(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)を量産化することに成功しました。エンジン以外の領域でもブレーキや衝突安全性など、マツダのクルマの開発の中に多岐に渡って活かされており、今後さらなる拡大を予定しています。
また、マツダはモデルベース開発手法を社内の技術開発に留まらず、広島地域および日本の自動車産業の国際競争力向上に貢献すべく「ひろしま自動車産学官連携推進会議」(ひろ自連)や、経済産業省主催の「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会」などへも参画し、単に自動車開発技術としてだけでなく様々な課題解決に本質的につながる策として普及、浸透を目指しております。
【ご参考】
一般社団法人 科学技術と経済の会 webサイト
http://www.jates.or.jp/
*SURIAWASE2.0: 自動車産業の国際競争力をより高めるため、平成27年11月に経済産業省によって設置された「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会」にて提唱されている取り組みで、我が国のサプライチェーン全体で、企業間のすりあわせ開発に際して実機を用いずバーチャル・シミュレーションで開発を行う手法(MBD)により高度化することを目指しています。
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