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19~56kWクラス小形産業用ディーゼルエンジン分野で世界初の米国CARB4次排出ガス規制認証取得について【ヤンマー】
2012年7月2日
地球環境保護のため、近年、世界各国で内燃機関から排出される環境負荷物質の規制が適用されています。2013年より、ノンロードディーゼルエンジンの出力56kW未満において、日米欧で更に厳しい排出ガス規制が開始となります。
この度、ヤンマー㈱は、米国CARB※1排出ガス規制(4次)の認証を、19~56kWのエンジン出力において世界で初めて取得いたしました。また、同時に同国EPA※2 4次規制の認証も取得いたしました。
この出力域の4次規制は、排出ガス中に含まれるPM値※3を、従来比90%以上削減することが要求される非常に厳しい規制で、適合エンジンは世界で最もクリーンな産業用ディーゼルエンジンの一つとなります。
1. 認証取得機種
2. 適用技術
当社が長年培ってきた、DI(直接燃料噴射)燃焼技術と電子制御技術をベースに、コモンレールシステム、ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)※5の新技術を採用。現行機種で適用しているEGR※6との統合電子制御により、排出ガス中のPMおよびNOx(窒素酸化物)の大幅な低減を図りました。これにより、現行機関の特長である低燃費・高信頼性を保持したまま、新規制クリアに成功しました。
これらの規制対応技術は、弊社中央研究所を中心とした先行開発で蓄積されたもので、認証取得はヤンマーの総合力を結集した成果と言えます。
3. 今後の展開
当社はすでに、出力19kW未満クラスのエンジンにおいてもCARBおよびEPA排出ガス規制認証の取得を完了しております。
創業100周年を迎えた今年、滋賀県の弊社びわ工場において量産を始め、自社および世界中の産業用機械メーカーに新型エンジンを供給してまいります。
(文中脚注ご説明)
※1 : カリフォルニア州大気資源局
※2 : 米国環境保護局
※3 : パティキュレートマターの略 すすなどの浮遊粒子状物質
※4 : 噴射量、タイミング及び回数を任意に設定できる電子制御高圧燃料噴射装置
※5 : エンジン後段に配置されるPMを捕集するためのフィルター
※6 : 排気ガスの一部を吸気へ循環させて、NOxを低減させる装置
ご参考:認証取得機関(外観)
<注記>
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