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日産の「プロパイロット2.0」に採用、スカイラインに搭載【ルネサスエレクトロニクス】
2019年8月7日
ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、日産自動車株式会社(以下、日産)が7月16日に発表したスカイラインに搭載される、高速道路で同一車線内ハンズオフが可能なナビ連動ルート走行を実現した「プロパイロット2.0」に、ルネサスの車載用SoC(System on Chip)「R-Car」ならびに車載制御用マイコン「RH850」が、走行判断と制御を行う運転支援システムECU(電子制御ユニット)の中核的機能として採用されたことを発表します。
今回、日産のスカイラインに搭載されるプロパイロット2.0は、高速道路の複数車線をナビゲーションシステムと連動して設定したルートを走行し、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフが可能となる機能です。ルネサスの車載用SoC「R-Car」は、まず、ナビ情報としてあらかじめ持っている3Dの高精度地図データに、カメラとフロントレーダでとらえた周辺車両などを合成し、周囲の環境マップを生成します。次に、地図データとレーン情報により、自車位置を定めます。これらの情報を基に、R-Carが車両の行動計画を判断します。その情報を車載制御用マイコン「RH850」が受け取り、ハンドルやアクセル、ブレーキなどの各ECUへ制御の指令を送ります。高い処理性能のR-Carと、リアルタイム性に優れ高い信頼性のRH850が、判断と制御を、逐次、正確に行うことにより、日産プロパイロット2.0の実現に貢献しています。
日産自動車株式会社 電子技術・システム技術開発本部 理事/VP の 吉澤 隆 氏は、次のように述べています。「スカイラインのプロパイロット2.0を実現するためには、従来の何倍ものセンサ情報をリアルタイムに処理して性能と信頼性を確保するという技術革新が必要でした。日産は、ルネサスなどパートナ様との長年に渡る協力関係の下、先進運転支援技術の実用化に向けた技術開発を推進しており、成果として、世界に先駆けてプロパイロット2.0を実現できたことを嬉しく思います。」
ルネサスエレクトロニクス株式会社 執行役員常務 兼 オートモーティブソリューション事業本部長の山本 信吾は次のように述べています。「今回、ルネサスの車載半導体がスカイライン搭載のプロパイロット2.0に採用されたことを光栄に思います。半導体の処理性能や品質のみならず、先進運転支援システムECUのシステム全般のプロジェクトのパートナとして信頼していただき、技術力を結集して共に開発できました。今後も引き続き関係を強化、継続してまいります。」
ルネサスは今後も、運転支援システムや自動運転技術の開発に向けて革新的なソリューションを積極的に提供することにより、安心・安全なモビリティ開発に貢献してまいります。
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