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コネクティビティ・セミナー、業界の垣根を越えて物流の効率化に貢献していく必要性を訴求【UDトラックス】

2019年7月24日

UDトラックス(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長 酒巻孝光 以下、当社)は7月11日、東京・永田町にあるNTTドコモ本社で「コネクティビティが変革する物流の未来」と題したセミナーを開催しました。プレゼンテーションとパネルディスカッションで構成されたセミナーには、NTTドコモの5Gイノベーション推進室長 中村武宏氏や国際自動車ジャーナリストの清水和夫氏も登壇。国内メディアや業界関係者を中心に300人以上がドコモ本社やオンラインなどさまざまなチャンネルから経由し参加しました。

コネクティビティは次世代技術である自動運転やエレクトロモビリティの発展に不可欠なものとして、UDトラックスが積極的に取り組んでいる事業領域であり、「つながるトラック」はボルボ・グループ全体で約100万台に迫っています。情報通信技術を活用して集められたデータは稼働率や燃費、安全性の向上に貢献しています。

プレゼンテーションで登壇した国際自動車ジャーナリストで戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「自動走行システム」推進委員会の委員である清水氏は、政府主導の「コネクテッド・インダストリーズ」や「ソサエティ5.0」の取り組みを紹介。さまざまな「つながり」によって新たな付加価値の創出や社会課題の解決を目指していることを話しました。

清水氏は、「ネット通販の拡大によって私たちの生活は便利になったが、物流事業者には大きな負荷がかかっている。見えないライフラインの持続可能性を高めていかなければらない」と述べ、次世代技術が物流業界にもたらす変革とイノベーションへの期待を述べました。

オープン・プラットフォームと協調の必要性

UDトラックスデジタルソリューションズ&IT部 サティシュ・ラジュクマール統括責任者は、物流業界の課題である生産性、稼働率、そして安全性を高めるため、オープンプラットフォームを基本としたコネクティビティサービスを、業界の垣根を超え展開していく必要性を強調しました。

ラジュクマールは「物流は社会の血流で、持続可能な社会には欠かせないもの」と、その重要性を強調する一方、高齢化、ネット通販の拡大や規制強化などで物流業界を取り巻く環境は厳しさが増しており、コネクテッド・ソリューションを活用し課題を解決する必要があると指摘しました。

また、ラジュクマール統括責任者は、UDトラックスが属するボルボ・グループはコネクティビティに関したノウハウ、技術やリソースを十分に有しており、同グループのユースケースを日本の物流業界の課題解決に向け活かしていきたいと展望を述べました。

一方、UDトラックス コネクテッドソリューション部のシェティ・ライ・チャンドリカ部長は、コネクテッド・ソリューションの展開にあたり、物流事業者などのお客様の利便性を高めるためには、オープン・プラットフォームを基本理念とし、ソフトウェア開発企業などとの協働を積極的に進めることが大切だと主張しました。

チャンドリカは、データ共有は効果的なアプリケーションの開発につながるとした一方、データ保護やデータプライバシーについては最大限の配慮をしなければらないと強調しました。

また、UDトラックスコネクテッドソリューション部の森弘一ビジネスアナリストは、「稼働率」「品質」「生産性」「安全性」の向上を目的として展開しているUDトラックスのサービスを紹介しました。

「つながる」トラックと5Gの可能性

さらに森アナリストは、UDトラックスは2006年にテレマティクス搭載車両を販売開始し、2019年には「つながる」トラックが約6万台に達していること、そして2025年までに15万台まで拡大する計画であることを説明しました。

ドコモの中村氏は、5Gの導入でどのような新規ビジネスの創出につながるのか、さまざまなユースケースを抽出していきたいと意欲を示しました。中村氏によると、パートナー企業とともに5Gを活用したビジネスの可能性を探る「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参加した企業・団体は2018年6月末の時点で約2800社に上っており、そのうち運輸・交通関係は約5%を占めています。

また中村氏は、データとAIによって集客を効率化する「AIタクシー」や、需要にあわせてルートを最適化する「AI運行バス」といったMaaS(Mobility as a Service)に関する取り組みも紹介しました。

中村氏は「物流業界においても通信事業者ならではのノウハウやAIなどのアセットを活かして貢献できるのではないか」と述べ、今後は5Gを物流業界の課題解決に向け積極的に運用したい考えを示しました。

広がるコネクティビティの可能性

セミナー後半では主にコネクティビティと物流について多角的に議論が行われました。モデレーターを務めた清水氏は、「コネクテッド・ソリューションの導入に関しては、乗用車では費用対効果が大きな課題になるが、商用車ではコストメリットが大きく、イノベーションが早く進む可能性がある」と指摘しました。

また、「通信インフラに頼らない無線通信が実現し、災害などでは大きな意味を持っているのを実感した」と清水氏は述べ、無線通信などを通じたコネクテッド・ソリューションの革新が災害復旧などの現場で重要になってくると説明しました。

またドコモの中村氏や清水氏は、コネクテッド・ソリューションを核として、ライフスタイルが今後大きく変わると指摘したほか、地域の活性化にも貢献する可能性があると強調しました。「地方にはさまざまな課題があり、イノベーションを活用し、いかに課題を解決し、ブルーオーシャンを見出せるかがカギになる」(中村氏)

清水氏は「コネクティビティで私たちの暮らしの在り方、ライフサイクルが大きく変わる」と述べ、セミナーを締めくくりました。

セミナーには当初予想を上回る多数の方にご参加いただき、盛況のうちに無事閉幕しました。UDトラックスは、2018年に発表した「Fujin & Raijin(風神雷神)―― ビジョン2030」に沿い、次世代技術の開発を通じ、物流業界そして社会の課題解決に向けた取り組みを加速します。

コネクティビティ・セミナーの映像はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=UTIYbPLDbv4

当リリースに関するお問い合わせ先
UDトラックス広報
Info.udtrucks.japan@udtrucks.co.jp

【UDトラックスについて】
UDトラックスは世界60カ国以上で先進的な輸送ソリューションを提供する日本の商用車メーカーです。1935年の創業以来、「時世が求めるトラックとサービスを提供する」というビジョンを掲げ、革新的な技術の開発で業界をけん引してきました。より高い満足を求めるお客様のため、私たちは信頼性の高いソリューションにより、スマートロジスティクスの実現に向けて取り組んでいます。大型トラック「クオン(Quon)」「クエスター(Quester)」から中型トラック「コンドル(Condor)」「クローナー(Croner)」、小型トラック「カゼット(Kazet)」「クーザー(Kuzer)」までのフルラインアップ、そしてカスタマーサービスと販売金融により、世界各国の様々なお客様のニーズに対応しています。

UDトラックスは全世界に10万人の従業員を有するボルボ・グループの一員です。ボルボ・グループの2018年における売上高は3900億SEK(スウェーデン・クローナ)でした。






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