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UDトラックス、日本通運、ホクレンが、北海道で自動運転トラックの実証実験を実施

2019年7月19日

UDトラックス、日本通運、ホクレンが、北海道で自動運転トラックの実証実験を実施
~自動運転技術を活用し、労働力不足の解消に貢献~

UDトラックス株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長 酒巻孝光 以下、UDトラックス)、日本通運株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 齋藤充 以下、日本通運)、ホクレン農業協同組合連合会(本社:北海道札幌市、代表理事会長 内田和幸 以下、ホクレン)は農産品の輸送力確保、トラックドライバー不足の解決に向け、北海道庁の協力のもと、この度、レベル4技術を用いた自動運転の共同実証実験を行うことにいたしました。 本取り組みの背景と目的

日本では、労働人口の高齢化や人口減少による労働力不足が急速に深刻化しています。なかでもトラックドライバーについては、2027年には需要に対して24万人(25%)も不足するという研究機関のレポートが出されています。昨今、宅配便のドライバー不足が話題となっていますが、貨物物流全体においては、農産物など一次産品をはじめとした、いわゆる商流貨物輸送が圧倒的なウェートを占めており、ドライバー不足が深刻化すると日常生活、ひいては日本経済の停滞につながりかねない事態も懸念されます。

これまでも荷主企業や物流業者が協力し、産地や製造地から消費地までの輸送をパレットで行う一貫パレチゼーション輸送の導入、大ロットの貨物については鉄道コンテナや内航海運を活用したモーダルシフトの推進などで輸送の効率化に取り組んできました。しかし、ドライバー不足は加速度的に進展することが予測されており、自動運転をはじめとした次世代技術の活用によるイノベーションに大きな期待が寄せられています。

このような背景を踏まえ、今般、将来に向けた更なる輸送の効率化の取り組みの一つとして、3社は、ホクレンが保有する製糖工場と集積施設において、UDトラックスが開発したレベル4技術搭載の自動運転トラックを使用した実証実験を行うことにいたしました。日本通運は、自動運転技術を使用した輸送業務の効率化に関して、同社の輸送事業における多岐にわたる知見を活かしアドバイスを行います。 また今回の実証実験に際しては、自動走行実証試験に最適なフィールドとして積極的に実験を誘致している北海道庁の全面的な協力をいただいております。北海道庁では、2016年に「北海道自動車安全技術検討会」を設置し、全国に先駆けて産官学連携のもと、自動走行に関し、実証試験の円滑化と研究開発促進のための環境整備や情報提供を行っています。

今回の共同実証実験の実施を通じ、社会実装に向けたユースケースや課題を抽出し、物流のさらなる効率化に向けた仕組みづくりを加速します。

共同実証実験の概要

UDトラックス、日本通運、ホクレンの3社は2019年8月の約1ヵ月間に、てん菜集荷運搬コースを想定した実験用のルートで、UDトラックスが製造する大型トラック「クオン」をベースとした、レベル4自動運転技術を搭載した車両1台を使用し、自動運転の走行実験を行います。なお自動走行には安全確保のため、ドライバーが乗車します。

本共同実証実験で使用される走行ルートには、「ホクレン中斜里製糖工場」構内の敷地(てん菜運搬ルート、構内受入場、およびてん菜受入投入口周辺など)を含みます。実証実験の一部につきましては、日程を定め、関係者に公開する予定です。

UDトラックスについて
UDトラックスは世界60カ国以上で先進的な輸送ソリューションを提供する日本の商用車メーカーです。1935年の創業以来、「時世が求めるトラックとサービスを提供する」というビジョンを掲げ、革新的な技術の開発で業界をけん引してきました。より高い満足を求めるお客様のため、私たちは信頼性の高いソリューションにより、スマートロジスティクスの実現に向けて取り組んでいます。大型トラック「クオン(Quon)」「クエスター(Quester)」から中型トラック「コンドル(Condor)」「クローナー(Croner)」、小型トラック「カゼット(Kazet)」「クーザー(Kuzer)」までのフルラインアップ、そしてカスタマーサービスと販売金融により、世界各国の様々なお客様のニーズに対応しています。
UDトラックスは全世界に10万人の従業員を有するボルボ・グループの一員です。
https://www.udtrucks.com/japan

日本通運について
日本通運は、海外46ヵ国、302都市、705拠点に拠点を構える日本最大のグローバル・ロジスティクス企業です。世界を網羅するネットワークと蓄積された高度なノウハウを基盤に、国際輸送から保管・流通加工・国内配送まで、海外においても日本国内と変わらない高品質な輸送サービスを提供しています。また、モーダルシフトや共同物流、ラウンドユースなど環境配慮型のサービスにより、トラックドライバー不足への対応やCO2の削減に取り組んでいます。連結従業員数71,525名、連結売上高2兆1,385億円(2019年3月31日現在)。
https://www.nittsu.co.jp/

ホクレンについて
ホクレンは、北海道内の108のJAが出資し、JAの経済事業を担うことを目的として設立された農業協同組合連合会(経済連)です。1919年の設立以来、生産者の営農活動を支える生産者支援と、消費者への食の安定供給を担ってきました。生産現場に不可欠な資材やエネルギーの供給、技術面・情報面でのバックアップなど、農畜産物を安定的に生産するためのサポートを行うほか、全国の消費地・消費者に安全・安心な北海道産農畜産物の供給、北海道ブランドの構築やPR活動など、新しい需要を開拓する活動も展開しています。2018年度 取扱高 1兆5,301億円、道外輸送量 260万t
https://www.hokuren.or.jp/

本件に関するお問い合わせ先
UDトラックス株式会社 広報部
TEL:080-4638-2248
e-mail:info.udtrucks.japan@udtrucks.co.jp

日本通運株式会社 広報部
TEL:03-6251-1454
e-mail:ko_ho@nittsu.co.jp

ホクレン農業協同組合連合会 経営企画部 広報総合課
TEL:011-232-6108
e-mail:koho@hokuren.jp






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