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船外機BF250/BF225/BF200に電子制御リモートコントロールシステム搭載タイプを追加するとともに、BF175をモデルチェンジし発売【本田技研工業】
2019年6月6日
Hondaは、クラストップレベル※1の高い動力性能や優れた経済性でご好評いただいている大型4ストローク船外機「BF250」(250馬力)「BF225」(225馬力)「BF200」(200馬力)に新開発の電子制御リモートコントロールシステム(DBW※2)を搭載したタイプを追加するとともに、DBWを搭載した新型「BF175」(175馬力)を、6月10日(月)より全国のHonda船外機取扱店で販売します。
今回タイプ追加したBF250/BF225/BF200ならびに新型BF175に採用した新開発のDBWは、Hondaの船外機として初めて採用。電子制御リモートコントロールによるスムーズで確実なシフト操作と、素早く正確なスロットル操作を実現しています。また、最大4基掛けまでの多基搭載時における快適な操作性や、2系統の通信ラインを設けたシステムによる高い信頼性も兼ね備えています。
また、新型BF175には、BF250/BF225/BF200で好評の3.6L V型6気筒エンジンとV字型フォルムデザインを採用。さらに、耐久性に優れたギアケースや大径プロペラの採用により低回転から高回転までの広い回転域における優れたトルク特性と加速性能を実現しています。
なお、このBF250 新タイプを搭載したクルーザーを2019年6月14日(金)から18日(火)までHonda青山ビル1階のショールーム「Hondaウエルカムプラザ青山」(東京都港区)の玄関前にて展示します。
※1 175、200、225、250の各馬力帯の船外機として。Honda調べ(2019年6月現在)
※2 DBW:ドライブ・バイ・ワイヤ(Drive By Wire)の略
販売計画台数(年間・国内海外シリーズ合計)
3,100台 (国内=100台/海外=3,000台)
メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
★写真掲載モデル
BF250D LDJ 2,373,840円
BF250D XDJ☆ 2,395,440円★
BF250D XCDJ☆ 2,438,640円
BF250D UDJ☆ 2,438,640円
BF225D LDJ 2,274,480円
BF225D XDJ☆ 2,296,080円
BF225D XCDJ☆ 2,339,280円
BF200D XDJ☆ 2,166,480円
BF175D XDJ☆ 2,112,480円★
☆ 外装色「グランプリホワイト」も設定。21,600円(消費税抜き 20,000円)高となります
DBW搭載タイプの主な特長
電子制御リモートコントロールシステムによる操作性の向上
・新設定の電子リモコン(別売)によりスロットルとシフトの操作をスムーズで確実に行う事が可能となり、快適な航走を実現。
・2基掛け用のツインレバーリモコンでは最大4基までの船外機を制御可能。さらに複数の搭載船外機のエンジン回転数を同調制御することも可能となり、航走中のエンジン音を低減。
・2基掛け用ツインレバーリモコンに配置したパワートリム&チルトスイッチは、最大4基までの複数の船外機全てを同期させ、トリム&チルトの同調操作が可能。
バックアップ機能搭載による信頼性の向上
・独自の制御通信ラインとNMEA2000※3に対応した通信ラインの2系統を設けたシステムを構築。相互の通信ラインがバックアップ機能を持つことで高い信頼性を実現。
・シフトアクチュエーターに3個のセンサーを設けることで、いずれかのセンサーに異常が発生しても正常なセンサー情報によりモーターを駆動するバックアップ体制を構築。
その他利便性向上機能
・シングルレバーリモコンとツインレバーリモコンは最大2個設置可能。フライングブリッチ艇での2か所設置や、フィッシングボート等でのメインステーションに加えてアフトデッキへの増設など操船位置の自由度を向上。
・電子リモコン採用モデルのメーターとして、新型のマルチディスプレイ(NMEA2000対応、別売)を設定。シフト位置の表示やエンジン回転数、トリム角度表示、さらにECOモードやトローリングコントロールモードなどのモード移行表示といったさまざまな情報を表示。
・ボタン操作1回でエンジン回転数を50rpm刻みで650rpmから1,000rpmの範囲で回転数を容易に設定変更できるトローリングコントロールモードを設定。
※3 米国船舶用電子機器協会NMEAが定める船舶用電子機器の統一通信方式
新型BF175の主な特長
動力性能と耐久性能
・BF250で好評の3.6L V型6気筒エンジンを採用。排気量拡大とともに、大型ギアケースの適用やギア比の変更により大径プロペラの装着を可能とし、より高い推進力を実現しています。
・エンジン吸気をカバー内吸気とファン式強制排熱構造のセミ・ダイレクト吸気とすることで、水の浸入や外観の劣化を防止しエンジンの耐久性を大幅に向上しています。
・アンダーケースの外観構造を、汚れや傷が目立ちにくく、塩水に強いリブ付きのプロテクト構造としています。
・大型のリアプロテクターを採用し、アイドルポートの汚れ防止やアンダーカバーの耐久性を向上しています。
・アッパーマウントカバーやプロペラシャフトホルダーなどに腐食しにくい新素材のアルミニウムを採用するとともに、各種取り付け用ボルトの表面防食処理を強化しています。
・Vバンクアノードメタルの数を従来の2個から4個に倍増することで、エンジン内の耐食性を向上しています。
整備性
・レベルゲージ用チューブの内径を拡大することで、オイル交換時間を短縮しています。
・高圧側燃料フィルターをベーパーセパレーター別体構造としながらヘッドカバーに配置することで、フィルター交換時間を約60分から約5分へと大幅な短縮※4を図っています。
・低圧側燃料フィルターは、低圧用燃料フィルターとウォーターセパレーターを一体化しながら取り付け位置を最適化することでフィルターの洗浄作業時間を約20分から約5分へと大幅な短縮※4を図っています。
デザイン
・Honda船外機シリーズ独自のデザインとして好評の「ウイングフォルム」をベースとしたV字型フォルムデザインを採用。カラーリングは、澄んだ水をイメ-ジし、Honda船外機の高い環境適合性を表現した「アクアマリンシルバーメタリック」を引き続き採用するとともに、一部タイプでは「グランプリホワイト」を選択可能としました。
※4Honda調べ
主要諸元
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