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MATLAB/Simulink の Release 2019a を発表【Math Works Japan】
2019年3月27日
MATLAB/Simulink の Release 2019a を発表
人工知能、信号処理および静的解析の新製品と拡張機能を追加
MathWorks は本日、MATLAB および Simulink の 「Release 2019a (以下R2019a)」を発表しました。このリリースには、すべての製品ファミリにおける新機能やバグ修正とともに、人工知能 (AI) 、信号処理および静的解析の新製品と、重要な拡張機能が盛り込まれています。
MATLAB マーケティング ディレクターの David Rich は次のように述べています。「AI をハイプ技術(過剰宣伝された技術)から量産技術に進展させる際の主な課題のひとつに、組織は 雇用したAI の「専門家」に対し、工学分野のドメイン知識を教えようとしている事があげられます。R2019a を活用すれば、エンジニアは様々な AI スキルをすばやく効果的に拡張することができます。例えば、コントローラーや意思決定システムを開発するために強化学習機能を使用したり、NVIDIA DGX およびクラウド プラットフォーム上でディープラーニングのモデルをトレーニングしたり、あるいはディープラーニングを 3-D データに適用することができます。」
AI
R2019a には、強化学習向けの MATLAB ワークフローをさらに強化する新たなツールボックスであるReinforcement Learning Toolbox が導入されました。これにより繰り返しの試行錯誤による環境とのインタラクションを通じて「エージェント」に学習させ、制御および意思決定の問題を解決するタイプの機械学習を促進できます。このツールボックスは、同社の AI へのコミットメントを改めて表明するもので、NVIDIA GPU クラウド、アマゾン ウェブ サービス、および Microsoft Azure のサポートと、ONNX 交換形式の対応による相互運用性を備えて機能拡張された、R2018b (昨年秋リリース) の Deep Learning Toolbox が基礎となっています。R2019a における AI のさらなるサポートとして、Computer Vision Toolbox、Data Acquisition Toolbox、およびImage Acquisition Toolbox における重要な拡張機能が含まれています。
信号処理
R2019aは、ワイヤレスおよびエレクトロニクスの開発をサポートする以下のような新しい信号処理および通信に関連する製品を備えています。
• Mixed-Signal Blockset – 迅速なモデル構築、高速なシミュレーションおよび専用の
解析ツールと可視化ツールを使用したミックスドシグナルシステム設計モデルへの
深い洞察を提供する Simulink アドオン
• SerDes Toolbox – 迅速な設計、解析および有線通信用送信機および受信機のモデリングのための
SerDes Designer アプリを提供する Simulink アドオン
• SoC Blockset – FPGA、ASIC および SoC の各アーキテクチャのシミュレーションと調査、
アルゴリズムおよびハードウェア プラットフォームのコシミュレーション、
パフォーマンス監視とボトルネック検出を可能にする Simulink アドオン
静的解析
R2019a は、同社の Polyspace 静的解析製品ファミリにおいても大幅にアップデートされました。セーフティクリティカルやビジネスクリティカルなソフトウェアの設計および開発において、製品を企業規模で使用することをサポートする、次のような新製品が含まれます。
• Polyspace Bug Finder Access と Polyspace Code Prover Access は、
数百人に及ぶメンバーが属するチームのコラボレーションを可能にする
新しい Polyspace 製品です。セントラルリポジトリに格納されている
Polyspace 静的コード解析結果や、品質指標が確認できる
Web ブラウザー インターフェイスが提供されます。
• Polyspace Bug Finder Access と Polyspace Code Prover Access は、
自動ビルドツールを使用して、サーバークラスのマシン上で静的解析エンジンの
実行を可能にする新しい Polyspace 製品です。Polyspace を自動化して
ソフトウェア開発プロセスに統合し、欠陥の割り当て、通知の送信、
Polyspace Access 製品への結果のアップロードが自動的に行われます。
Reinforcement Learning Toolbox: DDPGエージェントを使用した2足歩行ロボットの歩行訓練 © MathWorks
R2019a はこちらからダウンロード可能です。MATLAB および Simulink 製品ファミリに関するすべての新しい機能、拡張機能およびバグ修正の詳細については R2019a Highlights ビデオをご覧ください。
MathWorks について
MathWorks (マスワークス) は、数学的計算で業界をリードする世界的なソフトウェア開発会社です。MATLAB は、エンジニアと科学者のための言語として、アルゴリズム開発、データ解析、可視化、数値計算のためのプログラミング環境を提供します。Simulink は、マルチドメイン シミュレーションやダイナミック システムおよび組み込みシステムのモデルベース デザインのためのブロックダイアグラム環境です。世界中のエンジニアや科学者が、自動車、航空宇宙、エレクトロニクス、金融機関、生命工学、製薬などの産業分野において、発見、革新、開発を加速させるためのツールとしてこれらの製品ファミリを活用しています。また、MATLAB および Simulink は、教育および研究に欠かせないツールとして、世界各国の大学や教育機関において活用されています。MathWorks は 1984 年に創業、現在は、マサチューセッツ州ネイティックを本拠地とし、世界 16 か国で 4500 名以上の従業員が活躍しています。詳細については、mathworks.com をご覧ください。
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