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米国タンパ国際空港「スカイ・コネクトAPM」向けに追加車両4両を受注【三菱重工業】
2019年1月31日
米国タンパ国際空港「スカイ・コネクトAPM」向けに追加車両4両を受注
利用旅客数の増加に対応、2021年納入へ
◆ 2018年に完成後、1年弱で追加受注
◆ 空港APM発祥地でO&M(運用および保守)も手掛ける
三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社(MHIENG、社長:小林 繁久、本社:横浜市西区)は、米国フロリダ州のタンパ国際空港(Tampa International Airport:TPA)で運行している全自動無人運転車両(Automated People Mover:APM)システム「スカイ・コネクトAPM(Sky Connect APM)」の追加車両を4両受注しました。同空港を利用する旅客数の増加に対応するためで、現地納入は2021年の予定です。このAPMシステムは、三菱重工グループが米国内で手掛けた8番目の路線として2018年に開業したもので、1年弱での追加受注となりました。
TPAは、1970年代に世界で初めてターミナル間を結ぶAPMシステムを導入した空港です。スカイ・コネクトAPMは、TPAの事業主体であるヒルズボロ郡空港公団(Hillsborough County Aviation Authority)から、三菱重工業の米国法人である米国三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.:MHIA)を通じて受注したものです。全長は2.3kmで、空港ターミナルを中心に駐車場および新設のレンタカー施設間を約5分で結んでいます。APM車両12両が運行しており、現在1時間あたり最大2,850人を輸送できます。4両の追加投入により、輸送できる乗客は同3,990人に増え、TPAの旅客増加に対応することが可能になります。
MHIAは2014年11月に初期(第1期)工事を受注し、予定より早く完工。MHIENGが全体設計を手掛けるとともに、車両12両、保守車両、および信号システムを供給し、MHIAが設置作業を含むAPMシステム全体の取りまとめを担当しました。同APMは、フロリダ州のオーランドおよびマイアミ、首都ワシントン、ジョージア州アトランタの主要空港で成功を収めたAPMプロジェクトに続くものです。
MHIAはまた、開業後5年間のAPMシステムの運行および保守(O&M)を手掛けており、このO&Mは2009年にMHIAと住友商事株式会社の合弁で設立されたCrystal Mover Services, Inc.(本社:マイアミ)が担当しています。
MHIENGのAPMシステムは、チャンギ国際空港(シンガポール)、仁川国際空港(韓国)、香港国際空港、ドバイ国際空港といった世界最大級かつ最先端の空港で運用されるとともに、世界中の多くの都市交通プロジェクトにも採用されています。
MHIENGは、新しいAPM市場の開拓に加え、既存納入路線の拡張、輸送力増強、更新などにも力を注いでいます。
三菱重工グループは、世界のAPM市場をリードする存在として、お客様が求める高い信頼性、安全性、革新的な輸送システムを提供することにより、持続可能な未来社会の構築に貢献していきます。
タンパ国際空港向けAPM
Tags: 交通システム,I&Iドメイン,北米
担当窓口:三菱重工エンジニアリング株式会社
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