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難削材加工用スミボロンバインダレス「NCB100」を開発、販売開始【住友電気工業】
2018年9月5日
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、ねずみ鋳鉄*の超高速仕上げ加工やチタン合金、コバルトクロム合金などの難削材の 高速仕上げ加工用に、結合材を一切含まないCBN焼結体であるスミボロンバインダレス「NCB100」を開発し、9月より販売を開始します。
立方晶窒化ホウ素焼結体(CBN)工具は、鉄系の金属材料を高精度に加工できる切削工具として適用領域を広げてきました。近年では、自動車産業をはじめとするねずみ鋳鉄の加工、航空機産業や医療産業でのチタン合金やコバルトクロム合金といった難削材の加工において、さらなる高精度化や、生産性、安定性の向上を達成する切削工具が求められています。
新製品のスミボロンバインダレス「NCB100」は、500nm以下の超微粒cBN粒子のみで構成される全く新しいCBN焼結体です。本材種は、ねずみ鋳鉄、難削材の高速・高精度加工において圧倒的な切削性能を発揮し、生産性の向上とトータルコストの低減に貢献します。
1. 特長
当社独自の超々高圧焼結技術により、cBN粒子のみを強固に直接結合させたcBN含有率100%の焼結体を刃先に適用しました。従来のCBN材種を大幅に上回る硬度や、熱伝導率により優れた切削性能を発揮します。
・ねずみ鋳鉄加工では従来CBN材種の適用領域を越える2,000m/min以上の速度での加工が可能です。
・チタン合金加工、コバルトクロム合金加工では、それぞれ200m/min以上、100m/min以上の速度で優れた加工面品位と大幅な長寿命化を実現します。
2. ラインアップ
合計20型番
(ネガティブ型:8型番、ポジティブ型:12型番)
3. 販売計画
初年度5千万円/年、3年後10億円/年
4. 価格
標準品:9,800円(税込10,584円)
* ねずみ鋳鉄:
鋳鉄は炭素(C)およびケイ素(Si)を主成分とした合金であり、Cの含有量が2.1%以上のもの。ねずみ鋳鉄は鋳鉄の一種で、炭素がセメンタイトの形よりも黒鉛の形で多く存在するため、破面がねずみ色をしている。
・スミボロン、スミボロンバインダレスは住友電気工業株式会社の商標または登録商標です。
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