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先進的自動車リサイクルシステムプロジェクト、中国で開始【NEDO】
2012年3月21日
NEDOは、経済発展に伴い自動車登録台数が急増している中国に日本の先進的な自動車リサイクルシステムの導入を目指す研究開発・実証プロジェクトに着手します。ELV※を精緻に解体し、有価物回収・再利用率の向上、廃棄物の適正処理化を図り、さらには高効率かつ経済性のあるシステムを開発するもので、プロジェクトの実施を豊田通商株式会社に委託しました。
※ELV:使用済み自動車(End of Life Vehicle)
1. 概要
中国においては、非正規リサイクル業者によって多くのELVが処理されていると想定され、ELVに含まれる有害物質は不適切な処理が行われる傾向にあります。このような状況の下、本研究開発・実証プロジェクトは、中国北京市で発生するELVを、中国での有価物の回収・再利用の状況に合わせて解体し、有害物質の適正処理化を図り、さらには経済的に処理するシステムを開発するものです。
実施期間 : 2011年度~2012年度
実施予算 : 約4.7億円
委託先 : 豊田通商㈱
2. 実施項目
主な実施項目は以下のとおり。
(1) 高リサイクル率の達成手法の開発
(2) 解体作業の効率化を図る作業ラインの開発
(3) フロン等の有害物質処理モデルの検討
(4) パーツリサイクルによる経済性の検討等
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