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リチウム電池電解質LiFSIを開発【日本触媒】
2012年2月29日
㈱日本触媒(本社:大阪市中央区、社長:池田全徳、証券番号:4114.T)は、革新的なフッ素化技術を応用し、リチウムイオン電池用の新規電解質であるリチウムビス(フルオロスルホニル)イミド〔LiFSI〕の工業的製造方法を確立しました。2013年度より本格販売の予定です。
近年需要が増大しているリチウムイオン電池において、高い性能や長寿命を達成するためには、高性能の電解質が求められています。日本触媒は、純度の高いLiFSIを効率良く安価に生産できる新規プロセスを開発しました。2013年度より、年産200~300トン規模の設備により本格生産を開始し、2015年度にはリチウムイオン電池用電解質として、20億円以上の売上を目指しています。
LiFSIの特徴
・ 高電流負荷特性、低温特性、高温保存特性、充電保存特性等のリチウムイオン電池の諸性能を多面的に改善する
・ 電池の膨れを防止し、長寿命化を実現する
・ 悪影響を及ぼす性能項目が殆どないため、添加剤として広く使用できる
本品の詳細については2月29日から東京で開催予定の第3回国際二次電池展で、また作用機構については3月29日から浜松で開催予定の電気化学会第79回大会で発表予定です。
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