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第67回自動車技術会賞受賞について【マツダ】

2017年5月24日

マツダ㈱(以下、マツダ)は、このたび、「第67回自動車技術会賞」において、マツダの技術者が、公益社団法人自動車技術会より、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5(スカイアクティブ・ディー 1.5)」の開発で「技術開発賞」を1件、ディーゼル特有のノック音を低減させる「ナチュラル・サウンド・スムーザー(NSS)」に関する研究で「論文賞」を1件受賞したことを発表しました。

「自動車技術会賞」は1951年に自動車工学および自動車技術の向上発展の奨励を目的に設けられ、自動車技術における多大な貢献・功績を認められた個人に贈られるものです。マツダのSKYACTIV(スカイアクティブ)技術が「技術開発賞」を受賞するのは、「SKYACTIV-G (スカイアクティブ・ジー)」「SKYACTIV-D(スカイアクティブ・ディー)」「SKYACTIV-DRIVE (スカイアクティブ・ドライブ)」「i-ACTIV AWD(アイ・アクティブエイダブリュディ)」に続いて5回目です。今回受賞した技術、技術者および受賞理由は次の通りです。


■技術開発賞

受賞対象:新しい価値を提供する新小型クリーンディーゼルエンジン

受賞者 :森永 真一(もりなが しんいち) マツダ㈱ パワートレイン開発本部
     大西 毅 (おおにし つよし) マツダ㈱ パワートレイン開発本部
     平林 千典(ひらばやし かずのり) マツダ㈱ パワートレイン開発本部
     志茂 大輔(しも だいすけ) マツダ㈱ パワートレイン開発本部
     高松 宏志(たかまつ ひろし) マツダ㈱ パワートレイン開発本部

受賞理由:ディーゼルエンジンは燃費・耐久性は良いが、振動が大きい・うるさいなどの課題があった。本小型ディーゼルエンジンの開発では、世界一の低圧縮比という独創的な発想で理想の内燃機関へ近づけるという新しいアプローチで、燃費・エミッション・走り・静粛性を高次元でバランスさせた。その結果、高いレベルの実用燃費、高回転までスムーズに気持ちよく加速する走り、高価な窒素酸化物後処理装置なしで最新排気ガス規制へ適合という価値を市場に提供した。小排気量&軽量コンパクト化という課題を革新的な技術により克服し、小型車搭載により幅広いユーザーにその価値を提供したことで、国内のクリーンディーゼル車シェア率を2020年に5%まで普及させるという政府目標を5年も早く達成することに大きく貢献したことは高く評価される。


■論文賞

受賞対象:Reduction of Diesel Knock Noise by Controlling Piston Vibration Characteristics

受賞者 :神田 靖典(かんだ やすのり) マツダ㈱ パワートレイン開発本部
     森 恒寛 (もり つねひろ) マツダ㈱ パワートレイン開発本部

受賞理由:内燃機関の熱効率改善には急速燃焼が必要であり、燃焼室圧力の急激な増加によって、“がらがら”というノック音がクローズアップする。この熱効率とノック音の両立のため、世界初となる「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を開発した。本研究では、エンジン高速運転状態でのピストン/コンロッド挙動を、リンク式信号取出しで計測したことで、コンロッドを伸縮バネ、ピストンを激しく動く質量、とする共振モードがノック音を発生させることを解明した。実現象解明を基に、これまで難しかった高周波数のエンジン運動系CAE精度を向上させ、ピストン振動方向と逆方向に動いてピストン振動を吸収するNSSを考案した。ピストン自身に振動吸収機能を持たせ、ディーゼルエンジンの普遍的なノック音を低減した事は、内燃機関進化として高く評価される。


今後もマツダは、「走る歓び」と「優れた環境安全性能」の両立を目指した技術開発を進め、お客さまの人生をより豊かにし、お客さまとの間に特別な絆を持ったブランドになることを目指してまいります。


※ 公益社団法人自動車技術会発行「第67回自動車技術会賞 受賞者発表用パンフレット」より一部引用


【ご参考】
■公益社団法人自動車技術会のウェブサイト
http://www.jsae.or.jp/

■新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」
http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/skyactiv/

■マツダ技報
http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/gihou/








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