ニュース

《速報/人テク2017横浜》自動車の防錆技術を革新する耐食性迅速評価法の開発【マツダ:小間番号68】

自動車における防錆品質は影響要因が多岐に渡る上に定量化指標が確立されておらず、品質の効率的な育成/管理が課題です。短期に高精度な評価が可能となる「耐食性迅速評価法」の開発によって、車両防錆品質の育成/管理プロセスの革新を実現できます。

<概要>
●高い防錆品質を持つクルマの効率的な開発/生産に貢献する耐食性短期評価技術

クルマの走行環境<

世界中の様々な腐食環境で安心してご使用頂けるクルマを、お客様にタイムリーに提供します。

耐食性短期評価装置

クルマの主要な防錆手段である防錆塗膜の耐食性を短期に高精度で評価可能な新規技術を開発しました。


<技術コンセプト>
●クルマの耐食性を腐食の原理に基づいて短期に精度良く定量化

クルマの防錆品質は、材料/生産工法/工程条件などの影響因子が多岐にわたっています。従来、これらの相互作用を制御し防錆品質の管理条件を確立するために、長期の開発期間が必要であり、お客様へタイムリーにクルマを提供するためには、この開発期間の短縮が大きな課題でした。そこで、クルマの主要な防錆手段である防錆塗膜の耐食性を短期に評価する技術の開発を行いました。

耐食性に影響する多くの因子

耐食性試験(実腐食試験)の課題


<ブレイクスルー技術>
●防錆塗膜の性能発現原理に基づき,腐食因子の透過を直接定量化する短期評価技術を開発

防錆塗膜の防食原理

防錆塗膜(エポキシ樹脂)の網目状の隙間を水と酸素などの腐食因子が透過して鋼板に到達することで錆は発生します。

耐食性短期評価法の原理

防錆塗膜に電圧を印加して5%塩水を腐食因子として、強制的に防錆塗膜中に透過させ、鋼板への腐食因子の到達し易さ(耐食性)を電圧値で定量化します。


<本評価技術の有効性>

実腐食試験との相関性

耐食性短期評価法によって得た電圧は、実耐食性と高い相関性を持ちます。本評価法により、防錆塗膜の膜質や膜厚と耐食性との関係を精度良く捉えられ、高精度な耐食性の制御が可能となります。

耐食性短期評価法の有効性








マツダ株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#マツダ
#自動車メーカ
#人とくるまのテクノロジー展2017横浜