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米国向け水素ステーション用All in one コンパクトパッケージ「HyAC mini-A」の開発・販売開始【神戸製鋼所】

2017年2月22日

当社は、今月より米国の定置式水素ステーション向けに高圧水素圧縮機、冷凍機、蓄圧器に加え、ディスペンサーをセットにした「HyAC mini-A(ハイアック ミニ エー)」の販売を開始しました。本モデルの特長は、当社が2014年より国内の水素ステーション向けに販売しているHyAC miniと比較し設置面積を10%削減させた事と、FCVへの充填機であるディスペンサーを新たにセットで販売する点です。
国内メーカーで海外の水素ステーション向けに水素圧縮機及びその他機器を販売するのは、当社が初となります。当社は、米国カリフォルニア州にある圧縮機関連の子会社であるKobelco Compressors America,Inc. と協力し、拡販を進めて参ります。

米国では現在、カリフォルニア州を中心に25箇所の水素ステーションが設置されています。更に、2024年までには累計100箇所以上の設置が計画されるなど、水素社会の実現に向け着実にインフラ整備が進んでいます(出典:California Energy Commission)
当社は、これまで国内の定置式水素ステーション向けにHyACシリーズ※1を納入し、約30%のシェアを有しています。その実績を元に、今回新たに米国モデルを開発し販売を開始するものです。
本モデルでは、国内の水素ステーション向けディスペンサーメーカーとしてはトップシェアを有する㈱タツノ殿のディスペンサーをセットで販売します。これにより、本モデルで水素の圧縮からFCVへの充填まで可能となり、お客様の別々に手配する手間や現地での調整作業などが軽減されます。

他の製品特長

■ 米国充填プロトコル(FCVへ充填する際の温度や圧力を制御する為の米国規格)に対応し、87.5MPaまで昇圧可
  能。
■ 遠隔で監視できるモニタリングシステム搭載。
■ コンパクト熱交換器(当社製品名:DCHE)搭載。国内水素ステーション向けに100基以上の納入実績あり。

当社では、上記の様な製品開発に加え2016年3月には水素ステーションの実運用に近い形で様々な運転パターンや充填シミュレーションの検証が可能な「水素ステーション総合テストセンター」を高砂製作所内に設置し、市場ニーズに合った製品開発を進めています。また、グループ会社の㈱神鋼エンジニアリング&メンテナンスでは、水素をFCVへ充填するための最適な機器仕様を選定するシミュレーション技術を開発するなど、当社グループをあげて水素ステーション建設において必要なアイテムを供給できる体制を構築しています。

尚、2017年3月1日から3日まで開催されるFC EXPO2017(第13回 国際水素・燃料電池展)において、今回のHyAC mini-Aをご紹介致します。是非、御来場下さい。

FC EXPO2017(第13回 国際水素・燃料電池展)の概要

会 期:2017年3月1日(水)~3日(金)10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会 場:東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-21-1)
主 催:リード エグジビション ジャパン㈱
共 催:(一社)水素エネルギー協会(HESS)、(一社)燃料電池開発情報センター(FCDIC)
入場料:無料(登録制)

※1:HyACシリーズ
2014年より国内の定置式水素ステーション向けに、高圧水素圧縮機単体のHyACと、圧縮機に加え主要な付属機器をパッケージ化する事でコンパクトにしたHyAC miniの2モデルを販売しています。

仕様一覧



HyAC mini-A外観



㈱タツノ製ディスペンサー

関連リンク

機械事業
㈱タツノ
FC EXPO2017 第13回 国際水素・燃料電池展


プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。








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