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車載アラウンドビュー・システム向けに業界初のMIPI-CSI2インタフェース内蔵4チャネル・ビデオ・デコーダを発表【インターシル】
2016年9月20日
高集積のISL79985、
先進運転支援システムで高品質360度鳥瞰画像を実現
革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、車載アラウンドビュー・システムで使用される最新世代のSoCやアプリケーション・プロセッサをサポートする業界初のMIPI-CSI2出力インタフェース内蔵4チャネル・アナログ・ビデオ・デコーダISL79985を発表しました。ISL79985は市場をリードするインターシルのビデオ・デコーダ製品ファミリの最新製品で、シングルチップで最大9個のディスクリート部品を代替し、基板スペースの有効利用を可能にします。クルマの周囲の対象物検知と、後進時と駐車時のドライバー支援のため、360度アラウンド・ビュー・ビデオを生成する優れた4チャネル・アナログ・デコーディング性能を提供します。
軽量乗用車の安全性機能に対するニーズが高まる中で、自動車メーカーは先進運転支援システム(ADAS)を標準やオプションの装備として導入しています。今日の新車の大半はリアカメラを標準装備しているほか、駐車支援や死角検知のためのアラウンドビュー・カメラ・システムなどの各種ADASオプションを提供しています。米国高速道路交通安全局(NHTSA)によると、リアビュー・カメラにより、後進事故による死亡者数を50パーセント以上低減できると推定されています。それに伴い、車載イメージ・センサの普及が進んでおり、ABI Researchの推定によれば、2020年までに出荷数が1億9,700万に達する見通しです。
また、インターシルはISL7998xファミリの新製品として、ライン・インタリーブBT.656インタフェースを備えたISL79986を発表しました。ISL79986ビデオ・デコーダは、高精細、高画質のビデオ画像を提供し、クルマの周囲全体の対象物に対する可視能力を向上します。サラウンドビュー・モニタとも呼ばれるアラウンドビュー・モニタ・システムは、4台のカメラから伝送されるビデオ画像を処理し、4つの画像を単一の鳥瞰映像に合成し、車両の上方に設置したカメラで撮影したかのような画像を提供します。これにより、ドライバーは周囲の対象物に対するクルマの相対的な位置を視覚的に把握でき、クルマの操作や駐車が容易になります。
ISL79985とISL79986は4つのアナログ・ビデオ・デコーダに10ビットADCを集積しており、4つのアナログ・カメラCVBS入力を同時にサポートします。ISL79985のMIPI-CSI2インタフェースはシステムEMIを低減するほか、従来のパラレル・インタフェースに比べてピン数が少なく、最新のSoCやADASプロセッサとのインタフェースを容易にします。両製品とも、急激に変化する照明条件に対応した調整を行う、インターシル独自の自動コントラスト調整(ACA)イメージ・エンハンス機能を備えています。ACAは輝度やコントラストの自動的な増減により画像の最適化を可能にし、光量が少ない条件下や太陽光でまぶしい条件下の視認性と安全性を向上します。
インターシルのプレシジョン・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのフィリップ・チェスレイは「インターシルはADASアラウンドビュー・カメラ・アプリケーションの最新の技術革新を可能にするマルチチャネル・ビデオの分野で市場をリードしています」と述べ、さらに「インターシルのビデオ・デコーダ・ファミリはリアカメラやアラウンドビュー・カメラの開発ロードマップを牽引し、ドライバーと歩行者に最高レベルの安全性を提供する技術として、自動車メーカーから大きな期待を寄せられています」と語りました。
ISL79985とISL79986の主な特長と仕様
● 差動入力、疑似差動入力、シングルエンド入力に対応する10ビットADC内蔵の4つのNTSC/PAL/SECAMアナロ
グ・ビデオ・デコーダを集積
● Y/C分離用4Hアダプティブ・コム・フィルタと色相エラー補正のためのPALディレイ・ライン
● ソフトウェア選択可能なアナログ入力制御により、シングルエンドCVBSと差動CVBSの組み合わせが可能
● 各差動入力チャネルにプログラマブルな車載短絡診断機能(バッテリ・ショートとグラウンド・ショート検出機能)
を搭載
● ISL79985 はMIPI-CSI2出力インタフェースにMIPI標準仮想チャネル識別機能を集積
● ISL79986はシングル8ビット・データバス上で4チャネルを出力する108MHz時分割多重ITU-R BT.656ライン・イ
ンタリーブ・フォーマットをサポート
● 内蔵のPLLにより、低コストの27MHz水晶振動子で高周波出力を生成
● 非標準信号と微弱信号処理のための先進的な同期処理/同期検出機能
● インターシル独自の自動コントラスト調整(ACA)エンジンにより、輝度とコントラストのレベルをダイナミックに
最適化
● -40〜+105℃の動作温度でAEC-Q100 Grade-2に準拠
アラウンドビューADASアプリケーションにISL79985とISL79986を採用する場合、ビデオ・デコーダ、メモリ、SoC、FPGA向け電源レールの管理のために、ISL78302デュアルLDO、ISL78322 / ISL78228デュアル同期整流降圧レギュレータを組み合わせて使用することができます。
価格と供給
MIPI-CSI2出力内蔵のISL79985は7mm角の48ピンQFNパッケージで供給が開始されており、1,000個一括購入時の単価は6米ドルです。ISL79985-EVAL評価ボードはユーザー・マニュアル、回路図、ファームウェア同梱で提供されます。ISL79985の詳細はhttp://www.intersil.com/products/isl79985をご覧ください。
BT.656出力内蔵のISL79986は7mm角の48ピンQFNパッケージで供給が開始されており、1,000個一括購入時の単価は5米ドルです。ISL79986-EVAL評価ボードはユーザー・マニュアル、回路図、ファームウェア同梱で提供されます。ISL79986の詳細はhttp://www.intersil.com/products/is79986をご覧ください。
このプレスリリースは、インターシルのウェブサイトhttp://newsroom.intersil.com/index.php?s=34138&item=1137でもご覧いただけます。
製品写真はhttp://newsroom.intersil.com/download/isl7998x-HiRes.jpgからダウンロードできます。
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インターシルについて
インターシルは、革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードしています。インターシルの製品は急速に高度化し、モバイル化と消費電力の増加が進む電子機器の構成部品として、効率の向上とバッテリ駆動時間の延長を実現します。インターシルは広範にわたる設計資産(IP)、設計とプロセス技術開発の経験を活用し、産業機器/インフラ、モバイル・コンピューティング、車載、航空宇宙などの市場で活躍する有力企業の信頼できるパートナーとしての地位を確立しています。インターシルの詳細は、http://jp.intersil.com/en.htmlをご覧ください。
インターシル㈱はインターシル コーポレーション(本社:米カリフォルニア州ミルピタス)の全額出資の日本法人で、各種電源ICと高精度アナログICを日本のお客様に提供しています。本社は東京都港区で、京都に西日本オフィスがあります。
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