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音声認識・再生IC『S1V50300』のサンプル出荷を開始 【セイコーエプソン】
2011年12月7日
ノイズ環境下でも98%以上の高い音声認識率※1を持つ
音声認識・再生IC『S1V50300』のサンプル出荷を開始
~家電製品などへ正確な音声操作機能を簡単に搭載し、使いやすさを向上できる~
セイコーエプソン㈱(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、高い音声認識率※1を実現し、家電製品などへ簡単に音声操作機能を搭載できる、音声認識・再生IC『S1V50300』のサンプル出荷を11月末から開始しました。サンプル価格は1個2,200円(税別)です。なお量産出荷の開始は2012年3月を予定しています。
近年、多機能化が進むエアコンなどの家電製品やエレベーターなどの業務用機器に、音声によって簡単に操作できる機能を持たせ、使いやすさを向上させたいという要望が高まっています。これらの製品に音声認識・再生ICを組み込んで、ユーザーの音声指示で製品の正確な操作を行えるようにするためには、ノイズ環境下でも高い音声認識率を持つICを使用することが重要です。
そこでエプソンは、独自のノイズ除去技術と音声認識技術を用いて、あらかじめ登録した用語を、ノイズ環境下でも98%以上の高認識率※1でかつ高速認識できる音声認識・再生IC『S1V50300』を開発しました。
本ICの制御は、ホストCPUからのシリアルインタフェースによるコマンド制御のみで行うため、お客様の製品の既存システムに大きな変更は加えずに、ICを簡単に組み込むことが可能です。
さらに、お客様の製品へユーザーが操作しやすい音声操作機能を搭載するために、企画段階から組み込みまでを当社がサポートします。お客様の製品操作において実現したい音声認識の手順(音声認識シナリオ)を伺った後、当社から最適なシナリオパッケージ※2をご提供します。このシナリオパッケージを、本ICを使用するお客様の製品システムに組み込んでいただくだけで、お客様はご要望通りの音声操作機能を簡単に搭載できます。
また、本ICを組み込んだお客様の製品開発を、より容易に進められる評価ボードも別途ご用意しています。 併せて提供する当社のソフトウェア「艶やかボイス作成ツール」により、音声再生用のデータもPCで簡単に作成できます。エプソンはお客様の開発負荷を軽減し、早期の製品化に貢献してまいります。
※1 当社評価環境で98%以上の音声認識率を測定。認識率は評価環境により異なり、当社が保証するものではありません。
※2 シナリオをシステム上で動作させるために必要なシナリオライブラリー(音声認識・音声再生に必要なデータを一体化したもの)と、シナリオを動作させるために必要なホストCPU用のサンプルコードで構成されたパッケージ。
音声認識・再生IC『S1V50300』の特長
(1) ノイズ環境下でも高認識
ノイズ環境下でも高認識が可能なため、さまざまな製品に使用可能です。ユーザーの音声指示を、正確に製品の操作につなげます。
(2) 高速レスポンス
ユーザーの音声指示を即座に認識。スムーズな音声操作を実現します。
(3) 簡単インテグレーション
お客様の製品へ本ICを組み込むにあたり、特別に高性能CPUをご用意いただく必要はありません。お客様が既に製品に組み込んでいるホストCPU(8ビット以上)の流用が可能です。
(4) 音声対話での操作が可能
音声認識機能に加え再生機能も持つ本ICを製品に組み込むことで、対話形式での操作も可能になります。
(5) 万全のトータルサポート
お客様の製品へ、ユーザーが操作しやすい音声機能を搭載するために、企画段階から組み込みまで、当社が万全のサポートを行います。音声機能を初めて製品に組み込むお客様も安心です。
本ICを用いたシステム構成例
本ICの制御は、ホストCPUからのシリアルインタフェースによるコマンド制御のみで行うため、お客様の製品の既存システムに大きな変更は加えずに、ICを簡単に組み込むことが可能です。
「艶やかボイス作成ツール」について(評価ボード付属ソフトウェア)
音声データをPCで簡単に作成できるエプソンのソフトウェアです。「VoiceText MISAKI」(*)の高音質音声合成機能と併せて使用することで、音声ガイドのセンテンス作成、発音・フレーズ編集、ROMイメージ作成など、音声ガイドに必要なすべてのデータを作成できます。
(*) 「VoiceText MISAKI」はHOYAサービス株式会社の音声合成ソフトウェアです。
関連リンク
● 本製品の詳細情報は、別紙(PDF, 54KB)および以下のホームページをご参照ください。
http://www.epson.jp/device/semicon/product/speech_audio
● 本製品を用いたデモ動画は、以下のYouTube動画(Epson Device Channel)をご覧ください。
http://youtu.be/TADJgo2jT4I
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