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日本での燃料電池車向け炭素繊維強化高圧水素タンク製造・販売事業の検証について【東レ】
2016年4月27日
三井物産㈱（本社：東京都千代田区、社長：安永竜夫、以下「三井物産」）、東レ㈱（本社：東京都中央区、社長：日覺昭廣、以下「東レ」）、並びにHexagon Lincoln Inc.（*）（本社：米国ネブラスカ州リンカーン、社長：Jack Schimenti、以下「ヘキサゴンリンカーン」） の3社は、2016年4月25日に日本で車載用炭素繊維強化高圧水素タンク製造・販売事業（以下「本計画」）を行う合弁会社設立に向けた事業性を検討するための共同開発契約書を締結しました。
本計画は、世界最大の樹脂ライナー製炭素繊維強化圧力タンク（以下「コンポジットタンク」）メーカーであるヘキサゴンリンカーンの高圧水素タンク製造技術、三井物産の顧客資産や販売力を含む総合力、東レの高品質で競争力ある炭素繊維の供給力及び技術開発力を梃子に、水素社会実現に向け先行する日本市場において、燃料電池自動車の機能部品の一つである炭素繊維を使用した高圧水素タンクを2020年頃から製造する事業を企図したものです。
世界的に温暖化対策が喫緊の課題となっており、自動車を中心とした輸送機器のエネルギー消費削減に向けた解決策の一つとして部品・材料の軽量化が重視され、炭素繊維などの軽量化素材を使用した部品市場が急速に拡大すると予測されています。こうした中、ヘキサゴンリンカーンは天然ガスの車載向け、また輸送・貯蔵向けコンポジットタンクの豊富な量産実績を活かし、水素を燃料とし走行中に有害物質を排出しない燃料電池自動車の機能部品である高圧水素タンクを開発してきました。また、日系自動車メーカー各社は、東京五輪開催の2020年には数万台規模での燃料電池自動車量産を計画しており、燃料電池自動車向け主要部品である高圧水素タンクは今後の市場拡大が見込まれています。
三井物産、東レ、ヘキサゴンリンカーンは、日本政府が進める2020年東京五輪を皮切りにした水素社会実現に貢献すべく、燃料電池車機能部品である高圧水素タンクの国産化を目指してまいります。
（*）ヘキサゴンリンカーン ： ノルウェーのオスロ証券取引所上場企業であるHexagon Composites ASAの米国100%子会社（概要については下記参照）
ヘキサゴンリンカーン概要（2015年末時点）
正 式 名 称 Hexagon Lincoln Inc.<ヘキサゴンリンカーン>
所 在 地 5117 NW 40th St., Lincoln, NE 68524 USA
設 立 年 月 2005年
代 表 者 JACK SCHIMENTI President<ジャック シメンティ>
株 主 構 成 Hexagon Composites ASA<ヘキサゴンコンポジット> ： 100％
事 業 内 容 樹脂ライナー製炭素繊維強化圧力タンク製造販売事業
ウェブサイト http://www.hexagonlincoln.com/
ヘキサゴンコンポジット概要（2015年末時点）
正 式 名 称 Hexagon Composites ASA<ヘキサゴンコンポジット エーエスエー>
所 在 地 Korsegata 4B. P.O. Box 836 Sentrum. NO-6002 Ålesund, Norway
ノルウェー、オーレスン市
設 立 年 月 2000年
代 表 者 JON ERIK ENGESET, CEO & President<ヨンエリック エンゲセット>
株 主 構 成 三井物産 ： 25.01％、FLAKK INVESTMENT AS ： 20.57%、他
売 上 高 1,444百万ノルウェークローネ（約200億円）
事 業 内 容 樹脂ライナー製炭素繊維強化圧力タンク製造販売事業
ウェブサイト http://www.hexagon.no/
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