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電気自動車向け非接触給電システム 3.3kWの充電電力における戸建住宅での実証実験を実施【IHI】
2016年3月7日
㈱IHI(本社:東京都江東区,社長:斎藤 保)は,電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)への充電を可能にする非接触給電システムの実用化に向けて,EV, PHV用普通充電器の電力に相当する3.3kWでのEV給電実証実験を,このたび,三井ホーム㈱(本社:東京都新宿区,社長:市川 俊英)のスマートハウスMIDEAS(千葉県柏市)にて実施します。
EV, PHVは,米国カリフォルニア州のZEV( Zero Emission Vehicle )規制に代表される排出ガス規制の強化に伴い,2020年には年間100万台以上の需要が予測されています。非接触給電システムは,車外に出てケーブルをつながなくても,充電スポットに停車するだけで車両への充電を可能とします。これによりEV, PHVの利便性が一段と高まり,普及が容易になるものと考えられています。
IHIは三井ホームと,2012年2月より,戸建住宅でのEV, PHVの非接触給電のあり方について様々な検討を進めてきました。この実験は,総務省より高周波利用設備の許可を受け,実施するものです。今回の実験では,IHIが開発する非接触給電システムを三井ホームMIDEAS のHEMS(家庭内エネルギー管理システム)に接続し,周囲住宅・既存機器・電源系との共存評価,HEMSとの接続評価,設置性評価等を実施します。
IHIは,今回の検証結果を踏まえ,2~3年後の実用化を目指して,開発を進めていきます。将来的には,この非接触給電システムを IHIグループのインフラ製品と組み合わせることによって,新しいライフスタイルを実現する様々な新製品,新サービスを創出し,社会の発展に貢献して参ります。
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