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マリンジェットとボートの技術を融合した救難艇 ジェット救難艇 「RE1800」 新発売【ヤマハ発動機】

2016年3月3日

ヤマハ発動機㈱は、自然災害や海難における救助活動を目的としたジェット救難艇「RE1800」を開発し、2016年3月3日より発売します。
ジェット救難艇「RE1800」は、FRP製船体の周囲にクッション性を高めるDチューブを取り付けたリブボート(FRPとチューブを組み合わせたもの)タイプを採用した、救助活動に特化したボートです。180馬力のマリンジェット専用エンジンと救難艇用に改良したジェット推進機を搭載し、機動力に優れ、スピード性能と波に強い走行性能を発揮します。コンパクトな船体ながら6名が乗船でき、これまで水上オートバイでは困難だった、一度に複数名の救助を可能にしています。また、優れた後進時の舵効き、その場回頭もできる操船性、万が一横転・転覆してもボートを引き起こせばエンジンをスムーズに再始動できる復元性などが、荒天が予想される救助活動において信頼度の高い性能を発揮します。



法定安全備品類他の価格には、エンジン関係諸費用・法定安全備品類・進水諸経費などを含み、オプション・検査登録関係諸費用などは含まれておりません。

開発背景

ジェット救難艇「RE1800」は、2015年3月に開催されたジャパンインターナショナルボートショーにおいて当社が参考出品し、同時に救助団体などの協力を得ながら実証実験を重ね、このほど製品化、発売するものです。
当社では1986年の発売当初より、機動性に優れ、浅瀬での走行が可能なマリンジェットを、救助やパトロールのツールとして世界各地の消防署やレスキュー団体に提案、納入の実績を築いてきました。ジェット救難艇「RE1800」は、マリンジェットと同様に機動力に優れ、浅瀬でも航行できるジェット推進機の利点を活かしながら、さらに効果的な救助活動を可能とした専用ボートとして開発しました。
リブボートは、世界で多くの救助艇に採用され、ジェット推進機を利用した救難艇も存在しますが、その多くが大型のモデルです。ジェット救難艇「RE1800」は機動力に富んだコンパクトサイズ、かつマリン専用エンジンを搭載していることが大きな特長となっています。

主な特長

● FRP製のハルとDチューブを組み合わせた船体
充分な浮力を有するFRP製のハルの周囲に、接岸時のクッション性と静止時の安定性を高めるD型チューブを採用。荒天時の岩場などにおける要救助者へのアプローチ、救助母船へのスムーズな接舷など、迅速な救助活動をサポートします。
Dチューブの採用により、デッキスペースを最大限有効活用し、6名の定員を確保。救助者の作業性を確保するとともに、一度に複数名の救助を可能にしています。

● 優れた機敏性と操縦性能
ハイフレックス船型(滑走性を重視したラウンドタイプの船底形状)と角度のあるステム(船首部)形状を組み合わせ、さらにジェット推進機の採用と新設計のリバースバケットとノズルディフレクターとの組み合わせにより、その場回頭や後進時でもスラローム走行ができるほどの機動性・操船性を実現しました。

● マリンジェット専用のエンジンとセルフレベリング構造
万が一転覆しても船を引き起こせばすぐにエンジンの再始動をすることができます。
セルフレベリング構造を採用し、万が一の場合でも充分な浮力を維持します。

デッキレイアウトと側面図

主要諸元








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