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バイオPETを原料とした新エコプラスチックを内装表皮材に採用し、内装面積 約80%を達成【トヨタ自動車】

2011年10月11日

トヨタ自動車㈱(以下、トヨタ)は、今回の一部改良したSAIにおいて、従来のエコプラスチック*1では適用困難であった、シート表皮やフロアカーペットなど、高い耐磨耗性能が必要な内装部品にもバイオPET*2を原料とした新エコプラスチックを採用した。その結果、エコプラスチックは、内装部品の表面積全体の約80%に採用拡大した。
なお、新エコプラスチックは、耐熱性、耐久性、耐伸縮性などの性能で他の一般的なバイオプラスチックと比較して飛躍的に向上し、部品コストも含めて石油系プラスチックと同等のレベルを確保している。

トヨタは、2000年からエコプラスチックの自動車への適用に向けた取り組みを開始し、2003年5月発売のラウムのスペアタイヤカバーとフロアマットに自動車用部品として世界で初めてポリ乳酸を使ったエコプラスチックを採用したのを皮切りに、2011年1月発売のレクサス「CT200h」ラゲージ内装表皮に自動車内装表皮材としてバイオPETを使った新エコプラスチックを世界で初めて採用した。

エコプラスチックは、大気中のCO2を吸収しながら生長した植物を原料とすることで、従来の石油系プラスチックに比べ、製造から廃棄までのライフサイクルでCO2排出量を抑制するとともに、限りある石油資源の使用量削減に貢献すると考えている。また、エコプラスチックのような環境技術は、多くのお客様にお求めいただける量販車に採用してこそ実効が上がると考えている。
今後も、さらなる適用部位拡大に繋がる技術開発・実用化を積極的に推進していく。

*1  エコプラスチック:トヨタが自動車用に開発した、一般的なバイオプラスチックに比べ耐熱性、耐衝撃性などを向上させた植物由来(植物を原料とする)成分を含むプラスチックの総称
*2  PET(ポリエチレンテレフタレート)の原料の一部であるモノエチレングリコールをさとうきび由来のバイオ原料に替えて製造したもの


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