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シンガポール鉄道事業者の更新車両向けに永久磁石同期モーターシステムが採用【東芝】

2015年8月3日

シンガポールの鉄道事業者であるSMRT(エス・エム・アール・ティ)社のC651系車両19編成向けに、当社の永久磁石同期モーター(以下、PMSM)を用いた駆動システムの採用がこの度決定しました。本システムは、当社とSMRTのエンジニアリング子会社であるシンガポール・レイル・エンジニアリング(Singapore Rail Engineering、以下SRE)との合弁会社レイルライズ(Railise Pte. Ltd.)を通じて納めるもので、レイルライズへの納入は2016年に開始される予定です。

今回、納入するのは、シンガポール国内でノース・サウス・ラインと呼ばれるジュロン・イーストからマリーナベイまでの約45キロを結ぶ路線およびイースト・ウェスト・ラインと呼ばれるジュークーンからパシリスまでの約57キロを結ぶ路線を走行する更新車両に搭載するシステムです。

PMSMは、回転子に永久磁石を用いることにより、97%以上の高いエネルギー効率を達成しています。また、モーター内部の発熱量が減ることから、モーター内部を密閉し自己放熱によって本体を冷やす「全密閉・自冷式」の冷却方式の採用が可能となり、騒音の低減、メンテナンスの簡素化を実現しています。

当社は、2013年7月にSMRTのC151系車両における駆動システムを396車両分受注しています。また、2014年10月には、PMSMのグローバル市場における販売拡大を目的にSREとの合弁会社「レイルライズ」を設立しました。

今後、シンガポールでの実績をもとに、海外の鉄道事業者へPMSMなど省エネ性能の高い鉄道システムを提案することで、交通システム事業のグローバル展開を加速します。

受注の概要

受注品   PMSM、VVVFインバーターおよび周辺機器
搭載車両  SMRT社保有のC651系車両








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