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自動車用鋼板にも、新表面欠陥検出装置「MSC9000」を開発、販売【アルバック】

2011年9月29日

コイルセンター、コンバーティング業界向け
新表面欠陥検出装置「MSC9000」を開発、販売

アルバックグループの制御装置メーカーである日本リライアンス株式会社(本社 神奈川県横浜市、社長 石崎淳一)は、当社の持つラインドライブアプリケーションから得た制御技術と、アプリケーション設計から得たユーザー操業技術を反映した、鋼板業界向けの新コンセプト表面欠陥検出装置「MSC9000」の開発を完了し、10月より販売を開始しますので発表いたします。

背景

鉄鋼メーカーで製造された コイル(鋼帯)を加工する大規模な流通加工業者であるコイルセンターは、レベラーライン、スリッターライン、シャーライン、ブランキングラインなどの加工設備で構成されています。これに加えて、コイルセンターの重要な役割が、コイルの凹凸、疵、錆など品質管理機能です。しかしこれまでこれらコイルセンターでは、凹凸、疵、錆などの表面欠陥検査を目視で行ったり、自社開発やコイルセンター向けではない汎用的な装置を用いたりしていました。このため、コイルセンターでは、表面欠陥検査が品質管理は元より、ラインの高速稼働などの点でもネックとなっていました。

製品概要

このたび新しく販売を開始する表面欠陥検出装置「MSC9000」は、モータ駆動装置で30年以上の実績を持つ日本リライアンスが、コイルセンターなどのスリッターライン、シャーラインなどの鋼板業界のこれらの課題に対応するため開発した装置です。 同欠陥検査装置は、前述したように従来、目視検査によりライン運転速度に大幅な制限を強いられていたラインや、目視検査のできない裏面検査などで大きな効果を発揮できます。
表面欠陥検出装置「MSC9000」の開発のポイントは、表面検査装置特有の設定の難しさを可能な限り排除したことです。そのため機能を表面検査より欠陥検出に特化し、表面検査装置とセンサの中間をイメージした新コンセプトの装置としました。また、現在稼働中のラインに組み込まれた際、ラインオペレータの操作負担増を軽減するための各種機能を用意、オペレータの使い勝手を追求しました。
表面欠陥検出装置「MSC9000」は、一般に欠陥検査で使用するエリアセンサカメラではなくラインセンサカメラを使用します。ラインセンサカメラは、一度に1列分の画像しか撮影しないため、PLG(パルスジェネレータ)信号を用い、ライン移動に応じて1列分の撮影を繰り返すことで画像を作成します。これにより、より精密な欠陥検査が可能となります。
さらに表面欠陥検出装置「MSC9000」は、フィルムなどのコンバーティング系ラインでも使用する事が可能です。

特長

1. オートスタート機能
検査開始を検査対象材の移動状態から判別し、自動で検査を開始/終了させる機能です。

2.オートマスク設定機能 (特許出願中)
検査対象材の画像から検査対象エリアの自動判別を行いマスクエリアを自動設定する機能です。

3.照度オートチューニング機能
検査材料表面処理に応じた照明機器の照度設定を自動設定する機能です。

4.メンテナンスモニター機能 (特許出願中)
カメラや照明機器のメンテナンスを素早く実行するため設けられたモニター機能です。

アプリケーション例

表面欠陥検出装置「MSC9000」は、次のようなアプリケーションに最適です。
・ レベラーライン
・ スリッターライン
・ ブランキングライン
・ メタルプロセスライン
・ 巻取りライン

販売機種と価格

販売基本バリエーションは下記の4種です。

片面カメラ2台仕様
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800万円から
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片面カメラ3台仕様
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1100万円から
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両面カメラ4台(片面カメラ2台×2セット)仕様
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1500万円から
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両面カメラ6台(片面カメラ3台×2セット)仕様
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1900万円から
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販売計画

表面欠陥検出装置「MSC9000」は、年間20台(総額3億円)の販売を計画しています。


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